終わらない原発汚染水

●福島原発事故 海洋汚染シミュレーションこれでもコントロールできているのか伊田 浩之東京電力福島第一原発の汚染水漏れ事件は、世界的な環境破壊が心配される事態にまでなってしまった。安倍晋三首相や東京電力は国際社会からの信用を急速に失いつつある。だが、彼らからは危機感がまったくと言ってよいほど感じられない。事故直後から続く汚染水事件の深刻さをまとめ、政府や東電の問題点を指摘する。●馬淵澄夫・元首相補佐官が断言安倍首相がプレゼンした凍土による汚染水対策は不適切だIOC(国際オリンピック委員会)総会でのプレゼンに臨む直前の9月3日、安倍晋三首相は汚染水漏れの抜本的対策に470億円の国費投入を決めた。しかし、その抜本対策の柱である「凍土方式」は、原発事故直後に却下された不適切な工法であった――こう断言するのは、3・11当時、首相補佐官として原発事故対応の陣頭指揮を取った馬淵澄夫・元国土交通相だ。故・吉田昌郎・福島第一原発元所長と一緒に地下遮水壁設置を進めようとしていた馬淵氏を直撃した。●世界に大恥をさらした安倍晋三首相の「汚染水コントロール」発言横田 一国際オリンピック委員会(IOC)総会での安倍首相発言は世界を驚かせた。被災者や誰もが直感的にそのウソに気づいただろう。九月一九日にも繰り返された首相のウソの中身を検証する。●この期に及んでも情報をすぐに出さない東京電力の汚染ぐあい木野 龍逸何度も強い批判を浴びたにもかかわらず、東京電力(廣瀬直己社長)のデータ公開に対する姿勢は一向に改まる様子が見えない。会見を中心に東京電力の「汚染ぐあい」を検証する。

  • 世界文化遺産に登録された富士山の知られざる顔 写真・文 田辺 欽也今年6月、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界文化遺産に登録された富士山。この夏は例年以上に登山客が殺到したが、山麓からの砲撃音に驚く人も。喧噪のなか、ひっそり灯された富士山信仰の火。“霊峰富士”の知られざる顔を伝える。
  • この悪法は、政府の下半身を隠すものだ。マニング、スノーデン両事件に見る「国家秘密」日本は「秘密保護法」を制定してはならない ローレンス・レペタ米国は、国家安全保障局(NSA)による全世界の盗聴網という恥部を暴露したスノーデン氏を起訴し、ウィキリークスに情報を提供したマニング上等兵に懲役35年の刑をくだした。こんな米国の悪行を、日本は真似しようというのか。
  • 消費税増税に待った!浦野広明さん5年後の過酷な負担増 来年四月から消費税を現行の五%から八%にアップするというのが安倍政権の判断らしい。「ここで消費増税を許したら、さらなる過酷な税負担が待っている」という税理士の浦野広明さんに話を聞いた。
  • 市長先導で、すでに四五〇〇人に実施韓国・ソウル市で進む非正規公務員の正規雇用化 白石孝韓国・ソウル市で、非正規公務員に対する大規模な正規雇用化が進められている。これを主導するのは、朴元淳ソウル市長だ。これまでに、非正規公務員四四八三人を正規雇用した。ソウルでなぜ、このような動きが起きているのか。このほど行なった現場視察をもとに、ソウル市の取り組みをリポートする。
  • シャンプーに発がん成分!アメリカ・カリフォルニアで訴訟日本では自然派・薬用シャンプーに注意 植田武智カリフォルニアではコカミドDEA入りシャンプーにNGが。日本のシャンプーを調べてみたところ――。
  • 浮躁中国リー・クアンユーはこれからの中国と世界をどう見ているか 本田 善彦アジアのみならず、いまだ世界で名をはせるシンガポール元首相のリー・クアンユー。このほど台湾で出版されたリーの語録には、これからの中国情勢を読み解く鍵が隠されている。
  • すべての差別に反対!9・22東京大行進  写真・本文/本誌取材班(野中大樹、平井康嗣、渡部睦美)1963年8月28日のワシントン大行進から50年。東京の新宿駅周辺であらゆる差別に反対し、抵抗する「東京大行進」が開かれ、約2000人がデモ行進をした。

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