世紀の大悪法 特定秘密保護法案

●あなたがテロリストにされる日本誌編集部私たちが大切にしてきた「民主主義」「国際平和」「主権在民」が、消し去られようとしている。決して大げさではない。日本版NSC(国家安全保障会議)と特定秘密保護法ができれば、この国の姿は大きく変わってしまうのだ。●「広報」を通さないと刑務所送り!?元情報保全隊長が法廷で漏らした記者監視という任務三宅 勝久「報道の自由に配慮する」と政府は言う。しかし自衛隊の場合、取材は「広報を通したものだけ」と考えていることが明らかになった。“大本営発表”以外の取材は刑務所送り――そんな暗黒社会が現実味を帯びて近づいている。●日本が「法治国家」ではなくなる統治機構のバランスが崩れ三権分立が消滅青井 未帆特定秘密保護法案は一種の「軍事立法」であり、平和主義を謳う憲法の理念を脅かすばかりか事実上の改憲といえる。「日米同盟」を前提として最高法規・憲法を超えた事実が先行する日本はまともな「法治国家」といえるのか。●情報公開で暴かれた「秘密」の実態官僚の胸先三寸ですべてが決まる成澤 宗男外交や防衛情報の「秘密」指定は、本質的に政府にとって都合の悪い事実を、明るみに出さないためだ。これを暴くのを、なぜ犯罪にしようとするのか。●〈超訳〉「特定秘密保護法」が子分を連れてやってきた現実との符号は偶然の一致にすぎないお話筑紫 哲也

  • あまりにも危うい「両刃の剣」国会に再提出された生活困窮者自立支援法案 みわ よしこ生活保護法改正案とともに、多くの懸念がある生活困窮者自立支援法案。「ワンストップ型の相談支援窓口」の実現を歓迎する声もある一方、「『水際作戦』の新しい窓口」、「ブラック企業の利用」への危惧が。
  • GHQ文書の公開で明らかになった給与の行方朝鮮人労働者への未払金は2億円? 木村 嘉代子戦時中に北海道・室蘭市の日本製鉄輪西製鉄所で就労させられていた朝鮮人労働者三人の遺骨が五年前、祖国へ返還された。室蘭の寺に納められていた骨箱に入っていた遺品は、空っぽの給料袋と給料明細のみ。遺族の依頼で給料を追跡したところ、意外にも連合国最高司令官総司令部(GHQ)の文書からその行方は明らかになった。北海道内で働いた朝鮮人の未払金の一部は、GHQが保管していたのだ。
  • 東電が5カ月ぶりに公開した福島第一原発危険な4号機燃料棒取り出し作業がはじまる 村上 和巳福島第一原発4号機からの燃料棒取り出しが11月中旬からはじまる。事故で破損した不安定な原発での作業は世界初。5カ月ぶりの公開で現地入りしたジャーナリストが課題を探る。
  • 「スノーデン問題」を闇に葬るな米諜報機関は日本で何を行なってきたか 小倉 利丸米国家安全保障局が日本を情報収集活動の対象国としていたことが暴露された。これは私たちに対する重大な権利侵害問題であり、機密情報暴露を行なったスノーデン氏に事情を聞くことも含めた真相究明が必要だ。
  • 自由と創造のためのレッスン歴史の展開につねに遅れる者たち青山真治『共喰い』――『Helpless』 廣瀬 純第六六回ロカルノ国際映画祭で、「YOUTH JURY AWARD最優秀作品賞」と「ボッカリーノ賞最優秀監督賞」の二冠に輝いた青山真治監督の新作『共喰い』、劇場デビュー作『Helpless』との対照が浮かび上がらせるものとは。
  • 新わたしと憲法シリーズアズマカナコ 家電がなくても豊かに暮らす「節電母さん」独りで抗うことは大変でも認めてくれる人がいると心強い。だから声を上げることも大切
  • 新買ってはいけない191「二日酔い防止ドリンク」を過信するべからず 渡辺 雄二忘年会シーズンとなって、お酒を飲む機会が多くなりましたが、「二日酔いを防ごう」「肝臓の働きを高めよう」と思って、いわゆる二日酔いドリンクを飲んでいる人も多いと思います。しかし、いずれも効果が確認されているものではありません。それに頼って深酒をしていると、肝臓を痛める心配があるのです。

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