高支持率で自信満々 安倍首相の暴走と「妄想」

理想の社会に向けて国民をリードし、国際社会の一員として価値を共有する国々との関係強化を図るとする安倍首相。だが、現実には国民から強権的手法を恐れられ、国際社会からは価値観や歴史認識を疑問視され、孤立を深めるばかり。どうなるのか。

  • 〈外交〉
    日米関係は民主党政権時より悪化強気の姿勢で孤立化
    古是三春

    匿名記者座談会物申す人材がいない危うさ「政高党低」=官邸主導の安倍政権官邸を取り囲む人々の脱原発や秘密保護法反対を訴える声に耳を傾ける姿勢すらない安倍首相。通常国会でも、集団的自衛権行使容認などきな臭い路線へ向かうと予想される。日頃、議員や官僚に接している記者たちはどう見ているのか。

  • 〈予算〉
    国際的に通用しない数字でその場しのぎ増税しても遠のく財政健全化
    まさのあつこ

    数字のトリックは超一流。だが肝心の中身は……。来年度の予算案をみると、財政健全化には努力の影も見当たらない。赤字増大傾向は強まるばかりだ。

  • 〈防衛〉
    図解 「積極的平和主義」の危険な中身安倍首相の目指す「戦争する国家」への道
    成澤宗男

  • 〈社会保障〉
    前例のない厚労省の物価指数が、なぜ使われたのか生活保護費を大幅削減する「手品」
    白井康彦

    “弱者”に冷たい安倍政権の下、14年度予算を含めて約670億円もの生活保護費大幅削減がすすむ。あまり知られていないが、私たちの暮らし全般にまで影響する生活保護費の切り下げ。だが、減額の根拠となった物価下落率が過大に算出されていたとしたら? そのトリックを暴く。

  • セブン-イレブン“鈴木帝国”の落日 連載第2回
    信頼失墜“裸の王様”鈴木敏文 渡辺 仁

    東京高裁が違法と断じた「見切り販売妨害事件」の判決は、セブン-イレブンにとって致命的になる可能性がある。自殺者が出ることでもわかるように、加盟店オーナーたちの「反セブン-イレブン的行動」を情け容赦なく叩き、売上を伸ばしてきたセブン-イレブン商法。それを生み出した鈴木敏文会長の権勢に翳りが見え始めた。

  • 上関町議選に山口県知事選、漁業補償金問題
    どうなる祝島沖・上関原発 山秋 真

    山口県祝島沖に中国電力による上関原発建設が計画されてから30年以上も反対運動を続け、建設を許さなかった祝島の人々。この2月は、祝島の行く末を左右する選挙が続く。

  • 次の逮捕者は誰か!?愛知県警の腐敗解明が重大局面に 成田俊一
  • 「所得税法違反」八田隆クレディ・スイス証券元部長、二審も無罪検察を追い込む“常識的”な判断 伊田浩之
  • いまだ返還されず全国12大学にアイヌ遺骨1636体! 平田 剛士1636体――。国内計12大学が現有しているアイヌ人骨の数だ。1870年代から1960年代にかけて、北海道などで解剖学者らが墓地を発掘して集めた。うち1000体以上を保管する北海道大学は、遺族らに提訴されてなお返還に応じない。和人社会はいつまで先住民族に「歴史的不正義」を強い続けるのか。
  • 新連載「戦後」の墓碑銘対米従属支配層の抱えるディスコミュニケーション 白井 聡
  • 満腹の情景まちおこしを食べに行く 埋め尽くす58万人の食欲写真・文 木村 聡年に1回、開催都市を変えて行なわれる「B-1グランプリ」。正式名称は「ご当地グルメでまちおこしの祭典!B-1グランプリ」だ。今年から「B級グルメ」の言葉をはずした。料理の美味しさを競うイベントではなく、あくまで参加団体はまちおこし活動が目的。改称をその意図を明確にするため。「B」は今後、「地域ブランド(Brand)」の頭文字とするそうだ。会場では、出展側の「地域を元気に」との思いと、「うまいもの食いたい」と押し寄せる来場者の食欲が混ざり合う。飯を盛り、肉を焼き、ゆるキャラが客を呼び込む。そして、空腹を抱えながらも、暴動も起こさず幸せそうに並び続ける人間の景色が、終日そこにはあった。

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