東日本大震災から3年 東北ショックドクトリン
死者・行方不明者が約1万9000人にのぼる東日本大震災から3年が経った。被災地への関心が薄れてゆくなか、東北では企業の活躍の場が確実に増えている。復興が済んだあと、東北はどんな姿に変貌するのか。東北ショックドクトリンの実態をリポートする。
- 住民無視の「オーバースペック復興」
カキ養殖業に携わる人びとの期待と葛藤
村井宮城県知事の肝いりでスタートした水産復興特区の波紋内原 英聡震災直後の2011年5月、村井嘉浩宮城県知事は「水産復興特区」構想を掲げた。特区の第1号は桃浦かき生産者合同会社。昨年9月に始業したこの水産特区やその周辺の漁業関係者たちに本音を聞いた。
- 事実を曖昧にし、検証を放棄!
遺族を訴訟に追い込んだ大川小学校事故検証委員会
津波で全校児童108人中70人が死亡、4人が行方不明となった宮城県石巻市立大川小学校。津波襲来まで約50分あり、裏には避難可能な山、スクールバスもあった。「それなのに」。遺族は2月にまとまった検証委員会の最終報告に失望し、3月10日、訴訟に踏み切った。
- ライブハウス・ブルーレジスタンスという「場」
人と人を繋ぐ「地元」を育みたい
- エイサーがつないだ石巻・女川×沖縄
「出会えばきょうだい」の心で
- 水俣と東北 破綻せざるをえない現実の中、生命の記憶を遡る
対談 緒方正人×山内明美
東北の被災地沿岸では「復興」の名の下、大型工事が進行している。被災者の生活再建は喫緊の課題だが、復興計画案の巨大さ、異質さ、無機質さに、南三陸町出身の山内明美さんは疑問を抱えている。今年1月、東北から遠く離れた、九州の水俣へと向かった。
- 福島を撮る
ドミニク・ナール インタビュー語られることのない物語「3・11」直後に東北に入って以来4度目。今年1月から福島県で撮影を続けている。取材費を工面するために拠点としていたナイロビで持ち物を売り払い、福島に駆けつけた若手写真家は、何のために「福島」を撮るのか。
- 佐藤優の飛耳長目93
ウクライナ緊迫でロシアが危惧する軍産技術の米流出 - 在留邦人が急増!
日本人はなぜマレーシアに向かうのか?海外に移住・長期滞在する日本人が増えているが、その行き先のうち最も人気なのがマレーシアだ。しかも高齢のリタイア組のみならず子育て世代の在留者も増加している。なぜ日本人はマレーシアに向かうのだろうか。
- 清流・最上小国
川に“環境にやさしいダム”!?山形県の宣伝文句にアユも漁協も騙されないアユで全国的に知られる山形県随一の河川・最上小国川。その清流にダムをつくろうと手段を選ばず仕掛けてくる山形県。ダムに拠らない治水と漁業振興の両立を求め抵抗する漁協。対立は深まり先月、ついに漁協側に犠牲者が出てしまった。
- 大阪朝高ラグビー部が目指した「ノーサイド」
朝高チャレッター(よくやった!)――2010年1月5日。全国高校ラグビー大会(通称・花園)準決勝に駆けつけた朴思柔監督。競技場に響いていたのは溢れんばかりの「ウリマル(私たちの言葉)」だった。
- ネオナチがウクライナ暫定政権の中枢を掌握
黒海の対ロシア包囲戦略と米国の思惑冷戦時代の旧ソ連のように、クリミアの軍事掌握をめぐりロシアが「悪玉」にされている。だが一連の事態は黒海での対ロシア軍事包囲網形成の動きと、ウクライナの政変の影の主役である同国ネオナチの跳躍を抜きに語れない。
- 乳幼児や妊婦は十分な注意を!
農薬類は微量・低濃度でも安全とはいえない