続・浜通りエコツアーガイドブック
原発震災4年目の
森・川・海
4月、安倍晋三内閣は「つらい過去はもう忘れた」と言わんばかりに原発ゼロ化政策を撤回してしまった。しかし東京電力福島第一原発が引き起こした環境破壊は現在進行形だ。事故発生から4年目を迎え、なお約13万3109人(4月10日現在、復興庁調べ)が県内外への避難を余儀なくされている福島から報告する。
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原発震災4年目の森・川・海 - ガイド01
汚染土を食らうシシたち捕っても食べられない野生動物を狩り続ける福島県双葉郡川内村のハンター。その猟が報われるのはいつの日のことだろうか。
- ガイド02
サルたちの血液が物語ること常時、被曝し続けている野生動物たち。サルの群れに注目して被曝状況が調査されている。今のところ目立った健康影響はないようだが……。
- ガイド03
アユは川底から被曝する一向に収まらない淡水魚からの放射性物質検出。自然が築き上げた物質循環の完璧さが、皮肉にも魚たちを内部被曝させているのだ。
- ガイド04
ユメカサゴの警句制御不能に陥った福島第一原発からの高濃度汚染水は、海の生物たちを汚染し続けている。前代未聞の海洋汚染にどう立ち向かう?
- 避難エリアの生態系はいま
生態学の専門家と放射線の専門家と。野生動物への被曝影響を調査するとき、両者の連携は欠かせない。それは始まったばかりだ。
- 東電福島原発事故 「全」外部電源喪失の謎
海鵜と地質学者の教えを無視した豊田元副社長事故から3年を前にした今年2月、メディアに公開された東京電力福島第一原子力発電所。この日、取材に目玉となる原子炉建屋へと記者団を運ぶ東電のバス車上で筆者の目を釘付けにしたのは、倒れたままの「夜の森線27号鉄塔」だった。何故倒れたのか、謎解きでわかったのは、全外部電源喪失という「事件」の根本原因だった。
- リストラゼロ、障がい者雇用、黒字経営
社員の幸せや地域貢献を実現するホワイト企業ブラック企業ばかりがニュースになるが、今の日本にも対極のホワイト企業が存在する。共通するのは、「人に優しい」経営だ。先ごろ表彰されたホワイト企業などを紹介する。
- インド・ヒマラヤ 山と水の巡礼(上)
すべてを受け入れ、受け入れられる広告制作会社を辞めて、長い一人旅に出た筆者が、最終地点に計画していたのはインド・ヒマラヤ、実際に訪れて、何を見、何を思ったか、全2回の1回目はインド。
- “生涯派遣”“残業代ゼロ”で「産めない社会」を強化?!
出生率の数値目標設定前にやるべきことはある少子化対策として、出生率の数値目標を掲げるかどうかの検討が始まった。一方で、「産めない社会」の強化ともいえる政策が次々と提起されている。「産む側の私たち」の思いとはかけ離れたところで、ことは進んでいる。
- 再審開始へ
袴田事件で差別・偏見はねのけた元ボクサーらの意地「ボクサー崩れ」。ひと昔前はよく聞いた言葉である。プロボクサーとして大成できず若くして引退した人への侮蔑表現だ。「殺傷力」を持つ素手と相俟って時に危険人物のレッテルを貼られる。こうした世間の偏見を見越した静岡県警によって証拠を捏造されたのが、死刑冤罪「袴田事件」だった。
- 日本初の試み
「障害平等研修」って何?英国で発展し、途上国でも推進されている「障害平等研修」。日本での推進が始まり、日本初のセミナーも行なわれた。障がい体験とは違うこの研修、どういうものなのだろうか。
- 佐藤優の飛耳長目95
尖閣紛争に米軍出動はないとする岡本行夫氏の見立て