金子勝責任編集 未来は選べる!
- 対談 金子勝×竹田茂夫
スローバイオレンスへの反撃を
世界と日本を覆う閉塞状況に打開策はあるのか。「未来は選べる!」をテーマとした本企画は、大義なき衆院選の真っ只中というタイムリーなものとなった。共著でコラボしたばかりの金子勝×竹田茂夫の対談と各分野4氏の論考で、破綻の見えてきたアベノミクス以後の日本社会に希望を見いだすための方策を探る。キーワードは「社会防衛からの反転」と「新しい模索」。未来は私たちの手で選ぶことができる!(金子勝)
- 格差社会の病理と倫理
すべての人の健康を蝕む過剰ストレス
漠として目には見えない、この「生きづらさ」は何だろうか。それは格差社会が与えるストレスが貧困者だけに限られていないことの感覚である。伊東俊彦氏の論考は、その実体を社会疫学の研究などに基づきながら明らかにしている。(金子)
- 「人間力」を問う非人間性への対抗
「自立」をめざすブラック社会
2000年のホームレス自立支援事業開始から障害者自立支援法を経て生活困窮者自立支援法に至るまで、「自立」が進歩派のキーワードになってきたが、伊多波宗周氏は新自由主義に取り込まれる危うさを指摘し、丁寧な考察の必要性を説く。(金子)
- ヘイト・スピーチ対抗運動の新しさに学ぶ
リベラルが「多数者」として語る社会へ
高橋若木氏は、ヘイト・スピーチ反対運動の「カウンター」に参加した経験から、「個の普遍主義」に基づき、全ての人々の生活が破壊されている状況を克服する「われわれ」の形成に向かう、新たなリベラルの形成の必要性を説く。(金子)
- 怒りと絶望を行動に変えよう
原発ゼロ維持に向けて、メディアへ街頭へ自治体へ
原発ゼロ社会は実現できるのか? 民意無視の川内原発再稼働における地元同意のプロセスは、この国の民主主義のありようを映し出した。怒りと絶望を今こそ行動に変えるため、満田夏花氏が、運動の現場から提案する。(金子)
- これで「景気回復」とは笑わせるな
「アベノミクス」は明確に失敗している - 12年の苦境を経て社会復帰
「X JAPAN」Toshlが語る深き苦悩と洗脳体験 - 「人間は表現するために生きている」対談:園 子温×ろくでなし子
タブーに切り込む映画監督とまんこアーティスト - 安保政策で足並み乱れる自公政権
安倍圧勝で懸念される「ブレーキ」の喪失 - 安倍内閣の「成長戦略」が消費者被害を増やす
食品の「機能性表示」が来春にも解禁へ - 藤岡信勝氏×本多勝一氏の公開誌上討論を読んで
南京虐殺の犠牲者をめぐる「ゼロ」と「30万」の信念 - インドのスラムを歩く仕事はゴミ拾い?
カノン君の日常