特集「イスラム国」
「対テロ」戦争の悪夢
最悪の結果になった「イスラム国」による人質事件だが、「危機」は続く。事件に乗じて安全保障論議を進めようとする政権。世界で、そして日本で広がる「イスラム嫌悪」の風潮。危惧されるのは「憎悪の応酬」という悪夢だ。
- 米の中東政策追随という危険性
自衛隊は「イスラム国」と戦うのか
安倍首相は、米軍中心の有志連合の後方支援も「憲法上可能」と言う。政府が「自衛隊の対イスラム国戦闘への参加」を検討し始めたとの情報もある。だが、中東で米軍がやっていることは正当化されるのか。
- 「イスラーム国」に浮足立つな
求められる歴史の感覚とは何か
洪水のような「イスラーム国」(ダーイシュ)の報道では、その残虐さ、おぞましさが強調されている。だが、それが世界の歴史において特異なものなのか。単に異端視するだけでは、日本のアジア侵略や米国の無謀な「対テロ戦争」の“狂気”に無自覚のままとなる。
- シリアとトルコの国境の街・コバニ
クルド人たちの「戦い」
今年1月末にクルド人たちが「イスラム国」から奪還したシリアの街コバニ。昨年10月末からトルコ側にある難民キャンプを取材した写真家が、11月末に戦闘の続くコバニに1週間入った。
- イスラム敵視の風潮は戦争への道
いま平和のために警戒すべきこと
1月の仏週刊誌への襲撃事件、そして今回の人質殺害事件をきっかけに、日本や欧州を中心にイスラムへの敵視・偏見が広まっている。同時にそれを利用し、中東での欧米の戦争を正当化しようとする危険な動きが始まっているのは要注意だ。
- シリアからの帰還兵 鵜澤佳史さんに聞く
「僕らは住民に慕われていた」
「イスラム過激派組織」といえば残虐なイメージが定着してしまったが、実際はそうではないという。「過激派組織」に分類されるシリアの反政府組織・ムハンマド軍で、兵士として戦った経験のある鵜澤佳史さん(26歳)に話を聞いた。
- ムスリムたちの想い
「過激派と呼ぶのはやめてくれ」
本誌取材班2月某日、本誌取材班は東京都内にあるイスラム教徒の礼拝所(モスク)「東京ジャーミィ」を訪れた。
- 写真ルポ 撤去裁判まもなく判決
脱原発「テントひろば」を誰が潰すのか - セブン‐イレブン“鈴木帝国”の落日
《最終回》人を不幸にして儲ける商法は破綻する - 音楽家・野口剛夫氏が徹底批判!
「新垣隆さん、ホントに反省してます?」 - ルポ「世界で最も長く収監された無実の死刑囚」
袴田巖さんインタビューいまだ獄中に囚われている精神! - 【健康】
菓子パンに含まれるトランス脂肪酸。減らすPascoに微増の山崎製パン - 連載 1★9★3★7
『時間』はなぜ消されたのか 3 - 飛耳長目 104
『21世紀の資本』が避けている論点がある