特集「3・20」
地下鉄サリン事件から20年
3月20日。私たちにとって大きな転換点となった日付だ。1995年の地下鉄サリン事件と2003年のイラク戦争開戦。これらをきっかけに膨張した危機意識が行き着く先はどこか。まずは、『A』シリーズでオウムを社会とは異なる視点で描いてきた森達也さんと、宗教と悪を描いた新作『教団X』が話題になっている中村文則さんと考える。
- 対談 森達也×中村文則
世界の反面教師になれる日本 - オウム題材に舞台上演
劇団太陽族・岩崎正裕さんと考える「この20年」
関西を中心に活動する「劇団太陽族」。1996年初演『ここからは遠い国』、2012年初演『それからの遠い国』で、オウムを題材にした舞台を上演した(いずれも好評につき再演)。他者への不信感や不寛容など、今日の日本社会を蝕む風潮のさまざまな起点を「地下鉄サリン事件」に見る劇団代表・岩崎正裕さんに、「この20年」と未来の処方箋を聞いた。
【3・20】イラク戦争開戦から12年
米国では、大ヒットの『アメリカン・スナイパー』。その評価はさまざまだが、イラクで戦った帰還兵の見る目は厳しい。戦争の教訓は、どう受け継がれているのか、映画を通し考える。
- 米帰還兵が語る「戦争物語」への異議。
『アメリカン・スナイパー』と侵略の忘却 - 米国は石油のために動く
際限なき軍事行動 - “スンニ派狩り”が示す地獄の現実
宗派対立が殺戮を生む
- 酒と日記と文壇バーと。
坪内祐三が語る、虚実と人間の交差点。 - 冤罪発見が妨害され、権力犯罪が野放しに
警察の「DNA型検査」独占の危険 - 満腹の情景 第39回
花畑を味わう - 環境を破壊する原発震災復興工事(下)
仙台湾「海岸エコトーン」を防潮堤・防災林が脅かす - シリーズ 司法を正す 12 高知白バイ事件再審請求中の片岡晴彦さん
警察による極悪な組織犯罪が疑われる - 多様性を認め、学校内外の社会問題に向き合う
スクール・ダイバーシティの実践 - 新・買ってはいけない206
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