日本人と無責任
原発「堕落論」
〈元来日本人は最も憎悪心の少ない又永続しない国民であり、昨日の敵は今日の友という楽天性が実際の偽らぬ心情であろう〉と坂口安吾は『堕落論』で看破した。敗戦70年の首相談話に「謝罪」を盛り込むことを安倍晋三氏は嫌がった。東芝粉飾決算やさまざまな五輪問題に象徴されるように無責任体質は健在だ。東京電力福島第一原発事件は風化しかけているが、今年7月、検察審査会が出した議決によって、東電の元最高幹部3人の責任が法廷で裁かれることとなった。無責任ニッポンの象徴の一つである原発と原発事故を追及し続けている人びとと日本の「堕落」を考える。
- 深い絶望とともに考え続けるからこそ現実的な選択ができる
- 強制起訴が決まった勝俣恒久・武藤栄・武黒一郎の各氏
「新証拠」を掘り起こした議決書の本質は東電元幹部への有罪判決だ
未曽有の原発事故はなぜ起きたのか。その責任は誰にあるのか??市民から選ばれた検察審査会の議決により、東京電力福島第一原発事故の刑事責任が法廷で問われることになった。東電元幹部らを刑事告訴した福島原発告訴団の武藤類子団長、告訴団代理人の海渡雄一弁護士、ルポライターの明石昇二郎氏が強制起訴の意義と今後の見通しを話し合う。
- これからの課題は原発依存からの脱却支援
発足40年迎えた原子力資料情報室
原発反対運動が日本で表面化したのは1970年前後。建設計画の地元で農民漁民らの抵抗がはじまり、東大・京大・東北大などの若手研究者が住民と手を携えていった。そして専門家たちの「討論の交差点」「共同作業の場」として原子力資料情報室(CNIC)が発足したのが75年9月。40年の歴史と将来への課題を考える。
- 時代を先読みした高木仁三郎さん
- 歴史を見通す透徹した知力を
原子力資料情報室(CNIC)が選ぶBook30冊
原子力資料情報室(CNIC)が選ぶMovie12本
CNIC代表を長く務めた故・高木仁三郎さんは「友へ」と題した最後のメッセージ(注)で「後に残る人々が、歴史を見通す透徹した知力と、大胆に現実に立ち向かう活発な行動力をもって、一刻も早く原子力の時代にピリオドをつけ、その賢明な結局に英知を結集されることを願ってやみません」と書き残した。そのために必要な30冊を推薦する。
(注)メッセージ全文は URL http://www.cnic.jp/takagi/words/tomohe.html
"党畜"自民議員が支えるファシズム
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