沖縄のうねり

日米政府や日本の政治エリート、中央メディア、そして多くの日本人は、どれだけ沖縄に冷たいのか――米軍属の男性を容疑者とする女性"殺人"事件。沖縄の人たちの怒りは、事件を矮小化しようとする動きにも向けられている。米軍基地を抜本的に縮小しない限り、沖縄の苦痛を減らすことはできない。

  • 元海兵隊員(現軍属)による女性"殺人"事件
    日米安保賛成ならば本土が負担すべき
    伊田浩之
  • 日米地位協定は「〈戦後日本〉のパンドラの箱」
    日本の法律に拘束されず自由に行動できる
    米軍と米兵

    前泊博盛

    在沖縄米軍トップのローレンス・ニコルソン在沖米四軍調整官は5月28日、再発防止策について、深夜外出や飲酒を規制する「リバティー制度」に「隊員が従うのであれば、効果的だと思う」と話した。根本的に間違っている。米軍や米兵らの特権を保障する日米地位協定の抜本的改定こそ不可欠だ。

  • 沖縄問題の核心を突く県議会初の全面撤退決議
    米海兵隊が常駐しなくても安全保障上の問題は
    ゼロ

    屋良朝博

    海兵隊が沖縄から完全に撤退すれば、普天間の移転問題(辺野古への新基地建設計画)がなくなる。それだけではない。東村の高江ヘリパッド問題や、浦添市の軍港計画問題、オスプレイ問題もなくなるのだ。

  • 対談 落合恵子×糸数慶子
    問われているのは日本政府、そして日本の国民

    沖縄でまた女性のレイプ・殺人事件が起きた。基地がある限り、日米地位協定を見直さない限り、沖縄の人々の命と尊厳が踏みにじられる日々は続く。「恐怖の前線」を沖縄に押しつけていること、苦しみと共に生きる人々について、沖縄の声を国会に届けてきた糸数慶子議員と、性暴力の差別構造を訴えてきた落合恵子さんが語り合った。

  • 風速計(1995年10月13日) 20年前と変わらない苦しみ
    「沖縄の怒り」のなかみ
    筑紫哲也
  • ネット上で拡散する「心優しいアメリカ人」
    米軍関係者及び米軍支持者らに利用される"追悼"
    渡瀬夏彦
  • 自民反対で共同提案できなかった男女同数候補者法案 三浦まり
  • 「投票時間繰り上げ」の謎を追う! 三宅雪子
  • 飛耳長目 120
    全基地閉鎖要求を待ち望む中央官僚 佐藤 優
  • 子宮頸がん予防ワクチンを推進する『Wedge』に怒りの声続出
    被害者母を「モンスターマザー」にした元製薬会社社員 野中大樹
  • 連載 デモクラTV共同企画〈TPPの闇を斬る〉第6回
    和田聖仁弁護士に聞く 米ウォール街が狙う日本の金融 山田厚史
  • 『わたしの自由について~SEALDs2015~』宣伝担当 加瀬修一さんインタビュー
    「SEALDsのパブリックイメージを壊したい」
  • 民族派活動家・山口祐二郎の"大名行列"広島訪問記
    「オバマ! 謝罪しろ!」と叫んだ瞬間に警察に取り押さえられた
  • これを全国の"成功例"にできるか
    川崎のヘイトデモを止めた「対策法」効果 本誌取材班
  • 「アンダークラス」の新宿歌舞伎町の「現場闘争」
    「逃げる資本」を追う"キャバ嬢"たち 平井 玄
  • 高春子さんが向き合う韓国「4・3」事件 朴順梨
  • 日韓は米軍の対中包囲網に加担するな ブルース・ギャグノン

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