銀行と権力
安倍政権と銀行との関係が揺れている。アベノミクス遂行のため、日本銀行は大量の国債を購入してきた。その施策が限界に近づくとマイナス金利に踏み切り、儲ける手段を失った民間の金融機関からは悲鳴が上がり始める。明治維新以来、日本の産業政策をリードしてきたという自負と思い上がりが金融機関、とりわけメガバンクのバンカーたちにはある。銀行と権力の抜き差しならぬ関係を読み解く。
- 日銀不信、危険な領域に
地域金融を破壊する異常な金融政策 - 橋を渡らぬ人が出世する世界で逆噴射のエネルギーを持てるか
対談 國重惇史×佐高信戦後最大の経済事件「イトマン事件」を通して大銀行が抱える病理を赤裸々にした『住友銀行秘史』(講談社)が話題を呼んでいる。その著者で住銀内部の動きをメモし続けた國重惇史氏と、当時「天皇」と呼ばれた磯田一郎会長を叩き住銀を騒然とさせた佐高信氏が、時を経て、はじめて顔を合わせた。
- エリート行員による暴行事件を抑えたみずほ銀行の病理
「銀行幹部にレイプされた」。そう証言する女性(30代)がいる。暴行したとされるのは当時みずほ銀行内で役員コースを歩んでいた40代のエリート行員。その男性と被害を受けた女性はすでに退社している。みずほ銀行は今や何もなかったかのような態度だが、なぜ暴行事件が起きたのか、この事件に銀行はどう対処したか。一つひとつの事象に、銀行の体質が浮かび上がる。
- 三浦弘行九段の将棋ソフト不正使用疑惑と出場停止処分
日本将棋連盟、棋士会から常務会に高まる不満 - 米軍が不気味な画像を公開
演習で琉球弧を戦場と想定 - 水俣 東京地裁が調査実施の請求退ける判決
- リニア中央新幹線
南アルプストンネルという無理を押し通すJR東海 - 「慰安婦・日韓合意」から1年
真の解決とは何かを考えるとき - メモリアル運動に発展した米国の状況を聞く
「これは普遍的な人権問題なのです」 - 日本軍「慰安婦」を描いた映画『鬼郷』
- 連載 自由と創造のためのレッスン54
進歩派政権時代の終焉(4) ベネスエラ - 最終帰還から60年
絵巻物が伝えるシベリア抑留の実相 - 戦前の「修身」が復活か
危険な育鵬社の「道徳教科書」