現場からの告発

テレビ報道の危機

このところ森友学園の話題でやたら耳にする「忖度」という言葉。何も同事件の専売特許ではない。テレビ報道の現場ではすでにここ数年、「権力への忖度による萎縮」が深刻な状況として指摘されている。結果として骨太のキャスターやコメンテーターは淘汰されている。代わってその席を占めるのはタレントばかり。一体、現場では何が起きているのか。4月の番組改編を機に、ますます"バラエティ化"する「日本のテレビニュース」の裏側を探ってみた。

  • 【NHK】籠池証人喚問も危うく中継見送りに?!
    華やかな「ニュース一新」の陰で
    依然続く政権との一体化

    NHKを憂う有志の会

    上田良一が会長に就任、新体制がスタートしたNHK。4月の改編で看板番組『クローズアップ現代+』のキャスターに『ニュース7』の顔だった武田真一を単独で起用するなど、「体制刷新」を印象づける人事を行なった。しかし、前会長・籾井勝人を補佐した堂元光副会長の続投もあり、安倍政権の影響力は依然温存されている。「忖度」と「萎縮」で報道機関としての独立性を自ら放棄しつつあるNHKは、何処に行くのか。

  • 【TBS】『NEWS23』の看板が泣いている
    「報道のTBS」の体たらく
    本誌取材班

    『NEWS23』がおかしい。就任時には「筑紫哲也さんの切り拓いた道を」と語っていたキャスター星浩をはじめ、政権にきちんと物申す姿勢が感じられない。「報道のTBS」に何が起きているのか。

  • 【テレビ朝日】早河会長とは昵懇の仲、放送番組審議会では“独壇場”
    テレ朝と幻冬舎・見城氏の深い関係
    小石川シンイチ

    落合恵子、東ちづる――以前は情報番組の顔触れにもリベラルな気風が感じられたテレビ朝日。今では安倍政権ベッタリの出演者が目立つ。潮目が変わったのは、ある人物の放送番組審議会入りだった。

  • 【全局!】なぜか重宝されるタレントたち
    芸能事務所とニュース番組
    不二峰子

    このニュースについて、この人のコメントが聞きたい―― 一昔前までは、そう思える報道キャスターが存在した。しかし今や、どの局もタレントだらけ。空疎な言葉が溢れる。背景には何があるのか?

  • 地元の政財界と事件の"下半身"
    道徳利権共同体の"宿便"たる森友学園事件 野中大樹
  • 「食の安全」より米企業優先か
    種子法廃止で日本の農業が"標的"に 日本の種子を守る有志の会
  • 米山隆一新潟県知事独占インタビュー
    現状では柏崎刈羽原発の再稼働はありえない
  • 開沼博の正体(前編)
    原発事故被害を「漂白」する伝道師 明石昇二郎
  • 対談 斎藤貴男 × 佐高 信 都政私物化の金を返却し、息子たちは議員辞職を
    石原慎太郎を持ち上げた者の責任
  • 満腹の情景 第62回
    中央卸売市場、流転 写真・文 木村 聡
  • 連載 アロハもすなる猟人日記
    第2回 やばい弟子入り 初カモ撃墜の巻 グラ・サンマン

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