"明治維新150周年"は本当にめでたいのか?

東京五輪・パラリンピックと並び政財界が注力する記念行事は2018年の"明治維新150周年"だろう。明治元年、つまり1868年を近代日本の起点とし、華々しく祝おうというものだ。だが、明治政府の官職を占めた薩長土肥出身の政治家を除き、庶民にとって明治維新は本当に喜ぶべきものだったのか。「近代化」「文明開化」の名の下に切り捨てられた文化、蹂躙された地域や国もある。「輝かしい歴史」には「影」があることを忘れてはならない。

  • 「戦前77年間」を繰り返さないために
    近代的「無限の成長」幻想の危うさを問う
    田中優子

    徳川幕府を滅ぼして明治政府は発足した。幕藩体制の終焉は自由民権運動につながり、庶民に新たな概念が浸透するきっかけとなる。この半面、西欧の近代モデルを追い求める日本では従来のさまざまな生活様式が破壊され、人間と自然との関わり方も変容した。

  • “賊軍・西郷どん”の靖国合祀を求める動き
    内原英聡
  • “アジアの破壊者”という日本の影は簡単には消し去れない
    近現代の何を受け継ぎ、何を清算し乗り越えるのか
    後田多敦

    明治維新は新しい国造りを成功させただけではない。その大日本帝国がアジア諸国を侵略し、徹底的に収奪し尽くそうとした史実も存在する。琉球史研究の現場では「琉球処分」を、「琉球国併合」の過程と捉えている。

  • 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』『原点』安彦良和独占インタビュー
    「昨日よりましな、今日があると思いたい」
  • きっかけは「山に入る」ことへの疑問 斉藤光政
  • 奇妙なことが普通に見える時代 内田雅敏
  • ヒヨる丸川オリパラ担当相に、とかしき自民党厚労部会長
    自民党重鎮議員らによる「受動喫煙対策法案」潰し 野中大樹
  • 「香害」最前線
  • 本当に安全ですか? 必要ですか? 新型タバコ 岡田幹治
  • 新型タバコで失職しました 元タクシー運転手 井上順一
  • 「タバコ族議員」の抵抗で「受動喫煙防止法案」がピンチ!
  • 米軍の「対北」行動は当面威嚇の程度か 田岡俊次
  • 強制収用、通行妨害禁止、SLAPP訴訟
    石木ダム予定地13世帯の今 まさのあつこ
  • 「半グレ」界に異変あり
    関東連合につづき怒羅権も分裂か 平井康嗣
  • 連載 自由と創造のためのレッスン 58
    欧州統合とその危機(1)欧州拡大とは何か 廣瀬 純
  • 浮躁中国 99
    社会の多元化担うNGO 麻生晴一郎
  • 連作掌篇小説 重力の帝国 第2話
    久遠ノ宮へ 山口 泉
  • 東住吉区冤罪事件の青木恵子さんが激白
    表に出しづらい話を利用した大阪府警の卑劣な取り調べ 粟野仁雄

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