"男"の呪いを自ら解け!
中高年の自殺、職場のストレス、苦しい生活、老後の不安......。「生きづらさ」を訴える男たちが増えている。「男性学」の主流は、〈この「生きづらさ」は、君たちのせいではなく、これを強いる社会のせいだよ〉と強調する。まるで"外"からかけられた「呪い」のようだ。だが、この社会を構成している圧倒的なマジョリティは男性だ。ならば、「男の生きづらさ」をつくり出しているのも、呪いをかけているのも、当の男たち自身ではないのか。「"男"の呪い」とは何か? どうすればこの呪いを自ら解除できるのか?
- 対談 杉田俊介×松本俊彦
取り残されているのはマジョリティ側の男性昨年秋に刊行した『非モテの品格』で「男の『弱さ』とは自分の弱さを認められない弱さ」と喝破した、批評家でヘルパーの杉田俊介さんと、依存症などを専門とする精神科医の松本俊彦さんが対談。相模原障がい者施設殺傷事件の容疑者にも触れながら、「“男”という呪い」の内側からの解除を考える。
- 安冨歩・東京大学教授に聞く
「女性装」で呪縛を揺さぶる東京大学の安冨歩教授が、突然「女性装」を始めて世間を驚かせたのは4年前。好奇心も含めてメディアの取材が続いたが、安冨さんが違和感を抱き、呪縛を解こうとしたものが何だったのかは、きちんと伝わっているのだろうか。
- 対談 澁谷知美×平山 亮
“下駄”に気づき、そこから“降りる”ことができるか既存の「男性学」が強調する「男の生きづらさ」に対し、最新刊の『介護する息子たち』で「男性のジェンダー認識を問えていない」と疑問を投げかける社会学者の平山亮さん。従来の「男性学」とは異なる問題提起を数々の著書で示してきた、ジェンダーやセクシュアリティを専門とする社会学者の澁谷知美さんは、「男性性に対する新たな言説」が始まるのでは、と期待する。
- 「ケア」や「依存」をキーワードに語られ始めた“男”の物語
女性たちにとって、日本という国に生きるとは、男たちの何と闘うことを強いられるのか。“男”という呪いの内側からの解除に向けて発し始めた男性たちの言葉は、どのように聞こえるのか。本特集の男性たちの著作などを手がかりに、フェミニストの作家が期待と不安を率直に述べる。
共謀罪法案を廃案に!
- これでは実質的な「改憲」だ
- 共謀罪法案賛成の御用学者を斬る!
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