リベラル
新たな民意のゆくえ

昨年の衆議院選挙で野党が分裂し、自民党は大勝したものの、安倍政権に代わる新しい流れを求める民意も示された。とくに脚光を浴びた立憲民主党は、有権者に真正面から民主主義や憲法の理念と大切さを熱く、愚直に語り続ける姿勢が世代を超えて共感を呼んだ。一方、議席を減らしたものの野党共闘を積極的にすすめた共産党は、今後自らの党を含めたリベラル勢力全体の底上げにどう臨むのか。日本の政治は今後、「極右」と称される安倍政治と対峙する「リベラル」「革新」といった構図がより鮮明になりそうだが、一過性の「風」ではない、市民と連帯する「リベラル」「革新」の流れを確固たるものにするためには政治的に、あるいは思想的に、何が求められるのか。2018年。この国の針路を大きく左右する新たな民意のゆくえを問う。

  • リベラル対談Part1
    新しい政党政治・経済政策のビジョンを
    福山哲郎×金子勝

    野党分裂下で行なわれた昨年の衆議院選挙で唯一「躍進」を果たした立憲民主党。新たな日本のリベラル政治の幕開けか、それとも……。経済学者の金子勝氏が福山哲郎・立憲民主党幹事長と「新しい政党政治」のあり方を語る。

  • リベラル対談Part2
    リベラルの選択肢を作りたい
    井手英策×藤田孝典

    民進党ブレーンとして、社会保障政策立案に関わった井手英策慶應義塾大学教授。前原誠司前代表の希望の党合流で積み上げてきた政策はどうなるのか。『下流老人』などの著書があり、社会運動の最前線で活躍する藤田孝典さんは、リベラル政策の確立に向けて、井手教授の研究・提言から大いに学ぶべきと語る。

  • リベラル対談Part3
    「共産党は筋金入りの『リベラル政党』です」(上)
    小池晃×雨宮処凛

    野党共闘した立憲民主党が「リベラル」政党として注目されたなか、日本共産党は、何を掲げて人びとに訴えていくのか。編集委員の雨宮処凛さんが、小池晃日本共産党書記局長に、党名変更や、若者の支持、財源問題など多岐にわたり率直に聞いた(2回に分けて掲載)。

  • 新自由主義と対決する英国労働党 本誌編集部
  • 最大5%の生活扶助大幅減額は死活問題 吉田啓志
  • 追及! 国際医療福祉大学の誘致疑惑 (7)
    「反対」だった千葉県知事が賛成に回った背景 片岡伸行
  • ブラック企業大賞2017 大賞は引越社 斉藤円華
  • 連載 AI時代の両生類たち 2
    にんしんSOS東京 中島かおりさん 平井康嗣
  • 元看護助手に再審開始決定 粟野仁雄
  • 満腹の情景 第70回
    東北の漁場に星はめぐる 写真・文 木村 聡
  • 連載 憲法を求める人びと 5
    山城博治 佐高 信
  • 連載 STOP! 9条改憲 6
    改憲手続き法の抜本的再検討を 高田 健
  • 連載 ぶれない・あきらめない・おそれない 川名真理
    沖縄への偏見をあおる放送をゆるさない市民有志呼びかけ人 西村仁美
  • 旧帝大がアイヌ、琉球に次ぎ墓から収奪
    封印された植民地支配下の朝鮮人遺骨 平野次郎
  • 熊本地震を機に動物愛護団体やボランティアがサポート
    殺処分ゼロ目指す熊本県動物愛護センター 写真・文 尾崎たまき
  • 〈裁判所前の男〉を要注意人物として?逮捕! 山口正紀

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