南北の「平和」と日本

歴史的な南北融和の歩みが開始された。70年におよぶ民族分断の悲劇は、解消に向かうのか。続く米朝首脳会談が、朝鮮半島の恒久的平和に結びつくのか。事態は不透明だが、確かなのは韓国の文在寅大統領と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正恩朝鮮労働党委員長の民族和解に向けた決意であり、かつての植民地宗主国として分断の責任の一端を担う日本が、傍観者であることは許されないという点だろう。

  • 李柄輝・朝鮮大学校准教授に聞く
    「朝鮮半島の非核化」の意味と米朝会談

    南北首脳会談で発表された板門店宣言に盛り込まれた「朝鮮半島非核化」の意味、そして米朝首脳会談への展望とは。北朝鮮の立場を踏まえる李柄輝准教授に話を聞いた。

  • 鉄道・道路連結
    改革・開放へとつながるか
    文聖姫
  • 統一運動=民主化運動を土台にして
    動き出した朝鮮半島の平和体制
    玄武岩

    南北首脳会談は、金大中政権(2000年6月)と盧武鉉政権(07年10月)に続く三度目。いずれも韓国の民主化運動の流れをくむ革新政権の下で実現した。南北和解と平和共存が、民主主義の価値と切り離せないことを物語る。

  • なぜ他人事のような顔ができるのか
    朝鮮半島の分断と日本の歴史的責任
    纐纈厚

    朝鮮半島の南北分断に、植民地加害国の日本は責任を負う。にもかかわらず、南北融和の動きに冷水を浴びせ続けたのがこの国だ。今もまだ「圧力」などと唱え続けているが、恥知らずとはこのことだ。

  • 在日朝鮮人と作る「平和外交作戦」
    北岡裕

    「平和外交」の現場は板門店だけではない。分断の被害者である在日朝鮮人・韓国人が暮らしている日本も、またひとつの現場だ。彼らは今、何を思うのか。そして、きたる日朝会談とこれからの日朝関係における彼らの役割とは!?

  • 「拉致問題」で無能をさらけ出した安倍首相
    蓮池透

    安倍晋三首相は「拉致問題でのし上がった」とされるが、問題解決の実績はゼロ。この問題を利用することしか考えていない。しかも北朝鮮を「脅威」と煽るだけで対話を拒否してきたのは、政権維持にも利用しようとしているからだ。

  • 瀬畑源・長野県短期大学准教授に聞く(上)
    公文書(国民共有の知的資源)をズタズタにする安倍政権
  • 辺野古新基地建設工事の中止求めて
    ゲート前で延べ4780人、海上でも市民が座り込み 山城博明
  • 連載 憲法を求める人びと 10
    中川智子 佐高 信
  • 連載 STOP! 9条改憲 14
    許されない現職自衛官の暴言 高田 健
  • 神津里季生連合会長に聞く
    一強におごる安倍政権に野党が結集して対抗しなくてはならない 横田一+本誌取材班
  • メディアが報じない電通の株主総会〈後編〉
    批判報道に逆ギレしたOB株主の時代錯誤 片岡伸行
  • 強制移住の果て遺骨まで奪われる受難の歴史
    アイヌ民族が告発する「北海道150年」 平野次郎
  • 「9条の碑」を歩く(下) 伊藤千尋
  • 〈漫画〉伊藤千尋&さらんの「憲遊記」(2) さらん
  • 高校生の憲法〈下〉 立命館宇治高校
    「主権者教育」を通じて憲法を意識する 編集部
  • テト攻勢50周年のベトナムを韓国の友らと訪ねて 
    憤怒と静謐 山口 泉
  • 短期集中連載 原発の来た町 伊方原発はこうして建てられた
    最終回 横たわる活断層 斉間 満

週刊金曜日ちゃんねる

購入

  • amazon
  • Fujisan
  • 楽天ブックス
  • セブンネットショッピング
  • 定期購読

ページトップに戻る