トランプ大統領×
金正恩委員長
勝者は誰か
6月12日、史上初の米朝首脳会談が行なわれた。当日、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の金正恩朝鮮労働党委員長が「足かせとなる過去」や偏見などを克服してこの日を迎えたと述べたように、会談開催は歴史的な第一歩となった。同日交わされた合意を、より意味あるものにするために関係各国が進むべき道とは。
- 礒崎敦仁・慶應義塾大学准教授に聞く
「反米」と決別した北朝鮮がもたらした親善合意 - 敵対関係に終止符を
両首脳の決断と意志で実現北朝鮮は米朝首脳会談にどのような意味を付与しているのか。北朝鮮の立場に精通する『朝鮮新報』の金志永編集局副局長に話を聞いた。
- 天児慧・早稲田大学大学院名誉教授に聞く
大国の動きからだけでは見えてこない朝鮮半島の変化米朝会談を実現したのは、韓国と北朝鮮の「民族自主」の願望からだった。そして中国は、北朝鮮が韓国との和解と米国への接近を実現していく早さに懸念を抱いていた。米朝会談後も、中国と北朝鮮が常に同一歩調で進む保証はない。
シリーズ沖縄3 アメリカ海兵隊
沖縄県議会は全会一致で海兵隊の全面撤退を求めている。在日米軍の多くを占める海兵隊がいなければ、そもそも辺野古への新基地建設は不要だし、性暴力被害や犯罪も減る。朝鮮半島や尖閣諸島での有事に対応するには海兵隊は不可欠、と考える人にこそ、本特集を読んでもらいたい。
- 沖縄実戦兵力はわずか800人の上陸大隊のみに
- 沖縄への駐留の歴史
「抑止力」や「地理的優位性」は単なる神話なぜ米海兵隊は沖縄に駐留しているのか。この問いを考える上で重要なのが、海兵隊の沖縄駐留の歴史を振り返ることだ。
- 半年から8カ月は沖縄を留守
在沖海兵隊の任務は「訓練すること」沖縄にいる海兵隊の兵力だけでは戦争にも小規模紛争にも対応できない。運用実態をじっくりと観察することが求められている。
- 北朝鮮脅威なくなれば在日米軍の存在理由がなくなり得る
沖縄県は今年3月13日、米首都ワシントンでシンポジウム「変わりゆく東アジアの安全保障情勢と沖縄 在日米軍の在り方の再考」を開いた。ウィリアム・ペリー元国防長官は北朝鮮の非核化が実現すれば「普天間を置く根拠もなくなるだろう」などと基調講演やその後の質疑で説明した。主な発言内容を紹介する。
- 海兵隊の県外・国外移転は可能
北東アジアの冷戦終結を見据えて新たな地平切り開く勇気をここまで読んでいただいた読者は、海兵隊は沖縄でなくても運用可能であることを理解したと思う。では、どうすべきなのだろうか。
- 機動性は空海軍が主役
- 沖縄の理解が得られないなら再検討が必要
- 無意味ではなかった「対話のための対話」
- 連載 STOP! 9条改憲 17
改憲日程が大幅に遅滞 - 白井 聡さんに聞く 米朝首脳会談と安倍外交
米国への隷属を続け日本を破滅に導くのか - 大東建託の闇を追う(上)
相次ぐ自殺の背景に社員追い詰める経営手法 - 井戸川克隆元双葉町長、マーシャルを行く
「わたしたちの未来が見えた」 - シリーズ 私たちは黙らない!
ハラスメントは「男vs.女」の問題じゃない - 民族教育受け継ぐ「阪神教育闘争」
いまも変わらぬ朝鮮学校弾圧の構図 - 「慰安婦」で訂正に追い込まれる櫻井よしこ氏
抗えない植村隆氏の正しさ - 「香害」最前線
学校が被害者を増やしている - 「香りだらけ」で生活する赤ちゃん
- 〈漫画〉伊藤千尋&さらんの「憲遊記」(8)