米騒動“女一揆”から100年
女の怒りが
歴史を変える!
女たちが奮起した1918年の「米騒動」から100年が経った。この"女一揆"が起きた同年は、英国で初の女性参政権が認められた年だが、日本で女性が参政権を獲得したのは戦後の1946年。遅くはあるが、戦前から男性優位社会への怒りを抱え、女性解放と権利獲得のために闘った女たちによる成果と言える。世界的な告発運動「#MeToo」など現在も不条理に対する女たちの闘いは続く。その歴史を学び、現在の問題を考える。
- 近代日本のフェミニズムと女性たちの抵抗から
学ぶ近代日本は、男権主義・家父長制原理が強固に存在した。参政権をはじめとした女性の権利は法的、制度的、社会的にも無権利状態にあり、女性労働を補助的労働とみなし(労働権の未確立)、男性家父長制支配に従属するように、女性たちは作られてきた。それに抵抗した女性たちに目を向けることで、これからの女性運動の糧にする。
- 社会を変え、道を拓いた知られざる女たちの「暦」
女性が良い仕事をしても名前が残ることは稀だったかつての時代。だが、そんな時代にも、社会を変え、後に続く女たちの道を拓いた女たちがいた。そんな先人に感謝し、その志に連なりたい、という思いから出版された「女の暦」というカレンダー(1987~2015年)から、重要な活躍をしながらも広くは知られていない女たちを紹介する。エンパワーメントになると信じて。
- 地主階級の投機による米価つり上げが原因
「米騒動」は労働者の闘いから始まった米騒動は、第1次世界大戦後のデモクラシー拡大にとって先駆的な意義を持っていた。そして富山の「女一揆」は、開始されていた炭鉱や造船所での闘いに続くものだった。全国に拡がった以後の暴動も、前近代的な支配構造に対する国民的叛乱にほかならない。
- いま、どんな闘いが続いているのか
戦後、日本国憲法で男女平等が謳われ、女性差別は法律で禁じられることになった。だが社会構造や人の意識は簡単には変わらず、差別は現在も残っている。こうした状況下で、それに抗い、真の平等を獲得するために奮起している女性たちがいる。
- 「有志」の声明と“沈黙”するジェンダー研究所
「早大セクハラ問題」で問われる大学自浄能力「プレジデントオンライン」の告発記事により明らかになった早稲田大学大学院教授のセクシュアルハラスメント(セクハラ)問題。奇妙なのは、1カ月以上も経って、「早稲田大学で教育・研究に携わる有志」が事実究明やセクハラ再発防止策などを求める声明を発表したことだ。要のジェンダー研究所は“沈黙”を保っている。被害者は大学から二次被害も受けており、大学側がどう問題に向き合うのか自浄能力が問われている。
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