創刊25周年記念特集
政治とメディアの25年
本誌が創刊された1993年は、奇しくも安倍晋三首相が衆議院議員に初当選した年でもあった。それからの25年の歳月は、この国の言論状況の大きな変貌をもたらした。NHKや一部全国紙を筆頭とするマスメディアは権力との癒着を強め、一方でインターネットという新たなツールはヘイトと差別、フェイクニュースをまき散らして社会の知的劣化を加速させている。そこでいま、言論はいかなる力を持ちうるのか。さまざまな場で発言している当事者たちのメッセージを通じ、考えたい。
- 露骨すぎる「公共放送」の「忖度」度
NHKニュースは加計学園疑惑をどう報じたか安倍晋三政権のアキレス腱である加計学園疑惑を、NHKは明らかにニュースで国民に過小評価させる世論工作を実施している。示された数字は、政権と癒着した政治部をはじめとするNHKが、政権ダメージを回避するよう努めている事実を示している。
- NHK政治部による「加計疑惑」のデタラメ解説
- OurPlanet-TV代表理事・白石草さんインタビュー
映像は時間を、ウェブは空間をつかさどるメディア2001年に非営利のネット放送局、OurPl anet-TVを設立し、独立メディアの最前線で活躍する白石草さん。これまでの歩みを踏まえて、現在のメディア状況をどうみるか。小誌編集長が聞いた。
- 1980年代生まれの論者が語り合う「フェイクニュースの時代」
「ネトウヨ」バブルはもう底を打った(上)2000年代以降、急速に右傾化した日本社会。そこでは、排外主義や歴史修正主義が横行するようになった。それを牽引した勢力の中心が、インターネットでヘイトや差別感情を煽動するネット右翼であったことは言うまでもない。今日の「知的現象」を象徴する彼らは、今何を狙っているのか。
- ジャーナリスト・大藤理子さんインタビュー
「公平中立」報道要求で方針ゆらぐなら
何でマスコミ入った?本誌「政治コラム」筆者として読者からの人気が高かった大藤理子さん。ご本人の希望により交替したが、創刊25周年記念号ということで久しぶりのご登場。メディアや政治、#MeTooのこと、ご本人についてなど語っていただいた。
- 右派論壇の過去、現在、そして未来
戦後民主主義が築き上げたものへの
バックラッシュ1990年代半ばから、ネットの普及と共に勢いを増してきた右派論壇。それは『週刊金曜日』の25年間の歩みとも絡まる。右派論壇の過去と現在、未来について2人の専門家が思う存分語る。
- 安田純平さん解放
日本政府は"活躍"できたのか - 新聞労連新委員長・南彰さんに聞く
記者が支え合うネットワークを作り育てる - 尾辻かな子衆議院議員に聞く
多様な性を 自分の性のあり方を知る - 「モリカケ」に関係した安倍昭恵氏に公開質問状
あなたには答える義務がある - 創刊25周年 『週刊金曜日』のあゆみ
- 本誌編集委員から25周年のメッセージ
- 朝鮮外務省日本研究所所長
「ストックホルム合意は無効」 - 連載 STOP! 9条改憲 25
11月3日を前にして - 韓国の社団法人が「受刑者の子どもの権利」提起
面会や食事、希望すれば宿泊も - 新連載
ヒラ社長が行く 1