憲法と天皇制
日本国憲法下ではじめてとなる「天皇譲位」と「新天皇即位」が5月1日にせまった。新元号発表時の大騒ぎをみて、この国の「一木一草に天皇制がある」(竹内好)ことにあらためて思いをいたした人々が多いだろう。
しかも、安倍晋三首相がテレビで新元号の意味を喜々として語ったように、天皇制の政治利用はさらに進んでいる。約30年前の現天皇即位時に散見された天皇制と民主主義を深淵から問う議論はテレビから消えた。
ならば小誌がその役割を担おう。憲法と天皇制について私たち一人ひとりが自ら考えなくてはならない。それが主権者の責任である。
- 改元の政治学
戦後民主主義と象徴天皇制の葬式「改元」パフォーマンスで安倍晋三首相が私物化したものはなにか。気鋭の政治学者が読み解く。
- 『天皇家の女たち』と女性の人権
男系男子を産むという役割から逃れられない
妃たち天皇家の「万世一系」神話を支えてきたものは何か。神代から古代・中世・近世を経て、近現代に至る天皇家とその女性たちについての歴史をたどる。
- 政治的想像力を閉じ込めている枠組み
私たちは政府と 対決する国歌をなぜ持たないのか共和制を敷く他国との比較から日本の国家統治の正統性と天皇制を考察する。
- 20代大学生と祖父母世代の日本社会をめぐる冒険的対話
天皇制ではなく安倍政権に反対する人が
なぜ「反日」と呼ばれるか平成の終わりを前に哲学者・花崎皋平さん(87歳)と、童話作家・加藤多一さん(85歳)が天皇制を語った。2人は「現人神」を皮膚感覚で知る年代。平成生まれの大学生(23歳、当時)はどう受け止めたのか。
- 新連載
愛と文句のラプソディー - 好転の兆候を示す日本と中国の関係
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富山県でイエと向き合って(上) - 自立した女性たちに支えられる富山の地域共同体
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続発する発火火災