追悼 中村哲さん

戦乱や干ばつにより荒れ果てた国土で貧困に苦しむアフガニスタンの人々を、医療、水源確保などで長期にわたり支援しつづけた医師、中村哲さんが12月4日、現地のスタッフ5人とともに凶弾に倒れた。

中村さんの活動は民族や宗教を超え、人の命を守ることに徹してきた。そのことで多くの人々の信頼を得て、危険地域での希有な活動が可能になった。

いま、現地の人々が、中村さんの死を悼んでいる。本誌でもゆかりの人たちに追悼文を寄せて貰った。命を守る中村さんの遺志を、私たちの胸に刻みつけたい。

  • 武器よりも命の水をアフガンの大地に
    凶弾に倒れたあなたの遺志を引き継ぎます
    新藤健一/喜多悦子/吉田敬三/鎌田實/高遠菜穂子/西垣敬子
  • 激しい野次にもひるまず自衛隊派遣を「有害無益」と言い切った
    「武力なき平和」の実践者
    水島朝穂

    「9・11」直後の国会で、謙虚な物腰ながら毅然と、中村哲さんはみずからの意見を主張した。日本が米国への軍事的従属を強めるなか、中村さんの警句をどう活かしていくのか、私たちは改めて自問したい。

  • ジャパンライフと「桜を見る会」
    信用性高め安心感呼ぶ広告塔 石戸谷 豊
  • 山口県海上で中国電力と祝島島民が対峙中
    上関原発・止まらない新設計画 山秋 真
  • 麻生副総理、今年5月に海自の潜水艦搭乗
    過去5年間に前例なく「私物化」との批判も 半田 滋
  • 中曽根康弘元首相と対米従属
    戦後日本の保守主義がもたらした虚しい結果 白井 聡
  • 平岡元広島市長が74年ぶり、北朝鮮・咸興を訪れる 文・写真/新崎盛吾
  • 〈シリーズ〉どうしてこうなった? 日韓関係
    「『慰安婦』はデマ」こそデマ 大森典子
  • 『愛媛新聞』と忖度(6)11年目に入った土居英雄社長体制
    新人事制度の導入でヒラメ社員増加の恐れ 伊田浩之
  • ベルリンの壁崩壊から30年
    歴史を変えた市民たち 伊藤千尋
  • STOP! 9条改憲(50)
    会期末の憲法審でのハプニング 高田 健
  • 不謹慎な旅(19)1993年の米騒動
    ササニシキはなぜ消えた 写真・文/木村 聡
  • 自由と創造のためのレッスン(89)
    熱い十月(2)分析編 廣瀬 純
  • ノーベル平和賞受賞のデニス・ムクウェゲ医師が訴える 中村富美子
  • ヴィパッサナー瞑想体験記(6) 想田和弘
  • ロスジェネ 死線からの生還(11)
    生活保護脱出 小林エリコ

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