新型肺炎

  • 無策ごまかす緊急事態宣言
    過剰な市民監視と人権侵害のおそれ
    田島泰彦

    安倍晋三首相が4月7日、新型コロナウイルス対策のための改正特別措置法に基づく緊急事態宣言を発令した。特措法の改正を支持した有力野党、日本医師会など医者の世界、メディアや世論も多くは緊急事態宣言を好意的に受け止めてきた。コロナの恐怖の前で、戦時中の大政翼賛会な雰囲気が世の中を覆っているのは確かだ。

  • 新型コロナ世界の対応

    4月7日現在、世界中で約135万人が新型コロナウイルスに感染し、約7万5000人が死亡している(米国ジョンズ・ホプキンス大学まとめ)。新型ウイルスが生命を脅かし、経済危機をもたらしているのは世界共通だが、対策は国や地域による差が大きい。日本が学ぶべき施策、反面教師とするべき対応とは。

    【米国】法的根拠に基づく強制と補償がセット/みわよしこ
    【中国】驚異的なスピードと強硬的な対策で感染落ち着く/編集部
    【スペイン】総額2000億ユーロ(約24兆円)の支援策実施はEU頼み/童子丸開
    【ドイツ】500億ユーロ(約6兆円)を経済的損失補償や生活支援へ/田口理穂
    【イタリア】医療費と病床削減が招いた感染爆発に疲弊する医療現場/佐藤直子
    【台湾】官民一体でウイルスと闘う民主主義の優等生/栖来ひかり
    【中南米】富裕層がウイルスを持ち込み貧困層に感染が拡大/伊藤千尋

  • 新型コロナウイルスはどこから来たのか
    起源を探る研究を見れば陰謀論は否定できる
    矢吹晋

    世界中で新型コロナウイルスに関する研究が行なわれ、徐々にウイルスの起源が明らかになっている。これらの研究からは、世界各地でささやかれる「陰謀論」はデマであることが明白だ。

  • 「名ばかり要請」受けた演劇界
    芸術は生きるのに必要不可欠
    収入補償から文化を排除するな

    中村富美子

    2月26日に出された「全国的なスポーツ・文化イベントの中止・延期または規模縮小」の要請を受けて公演中止が相次ぎ、事業者や公演関係者の窮状が叫ばれている。そうでなくても経済基盤の脆弱な演劇界は先が見えない。何が問われているのだろうか。

  • 「ジョン・ミッチェル・コレクション」を読み解く
    CIAは沖縄をどう見ているのか つなぶちようじ
    なぜ沖縄には、あれほどの米軍基地が存在しても、それがあまり問題視されないのでしょうか。CIA(米国中央情報局)のオープンソースセンターが2012年に発行した政策立案者向け文書「沖縄の基地政策を理解するための主要な物語について(A Master Narratives Approach to Understanding―Base Politics in Okinawa)」を読むことで、どんな世論操作が行なわれていたのかを解読していきましょう。この文書は「ジョン・ミッチェル・コレクション」に収録されているもので、アメリカの情報公開法によって開示された文書の一部です(本誌2019年8月23日号参照)。
  • 追及!政権腐敗 淡路氏設立の「クローバー財団」
    マルチ被害訴訟中に「公益財団法人」認定 片岡伸行
  • 閉ざされた国 行き場のない人々
    ギリシャ国境で、多数の移民が負傷している。 写真・文/和田拓海
  • 不謹慎な旅 第23回 キョンとニホンオオカミ
    根絶と絶滅の間で 写真・文/木村 聡
  • 山下俊一氏、「ニコニコ」発言を9年後に法廷で陳謝 鈴木博喜
  • 「情強」になって自分を守ろう
    世の中講座を学生に届ける 村上朝子
  • ベストセラーの前後で男性の反応分かれる
    世界が共感したキム・ジヨン 第3回
  • 鈴木邦男 ハンセイの記(7)
    全国学協の初代委員長解任
  • 葬られた原発報道08
    身構えた朝日社長 ワセダクロニクル編集長 渡辺 周

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