2021年
希望に向かって
新型コロナウイルスの蔓延により「当たり前の日常」が奪われた2020年。
ウイルスは今も猛威をふるい、以前の生活が取り戻せるのか、
確実なことは誰にもわからないまま新年を迎えた。先行きは明るくはない。
説明責任を果たさない政府の権力者たちに民主主義が踏みにじられ続け、
「持てる者」を優遇する悪政のつけは最も弱い「持たざる者」が払っている現状だ。
それでも光はある。差別や貧困、格差など数多ある社会の難問と向き合い、
あきらめずに発信を続ける人たちがいる。
政治的・経済的な行き詰まりを直視し、持続可能な社会のために提言し続ける人たちもいる。
公正で差別なき社会の実現を目指し、あきらめない限り、私たちに希望はある。
- 2021年 日本と世界の主なスケジュール
- 安田菜津紀インタビュー
父から託された伝える仕事
写真で、言葉で、抗い続けたい高校生の時、カンボジアを訪れ同世代が置かれた過酷な環境を目の当たりにしたというフォトジャーナリストの安田菜津紀さん。仲間たちとDialogue for Peopleを立ちあげ、世界の貧困や紛争、難民の問題などについて発信し続けている。これらの難問と向き合いながらも安田さんに悲壮感はなく、未来を見つめている。その目指すところは何か。話を聞いた。
- 対談 斎藤幸平×水野和夫
コロナ禍、気候変動への切り札を語る
資本主義を終わらせれば
豊かな社会がやってくる脱成長経済を説いた『人新世の「資本論」』(集英社新書)が8万5000部を突破し、話題を集めている。私たちはどのような経済、社会を目指すべきなのか。そのためにはなにが必要なのか。著者の斎藤幸平さんと、「資本主義の終焉」を説く水野和夫さんが語り合う。
- 映画『プリズン・サークル』のワークショップから見えた「希望」
「エモーショナル・リテラシー」を
取り戻す、育みあう映画『プリズン・サークル』監督と川崎サウスサイドのラッパーが出会い、映画を観た人たちに呼びかけて行なわれた「ラップを作ろう」ワークショップ。そこで見えた「希望」とは。
- 安倍前首相「不起訴」と「桜」虚偽答弁"訂正"
深まる疑惑、「証人喚問」せよ - 凱風快晴ときどき曇り 特別編
現代日本社会の深い病 - 拡大版・メディアウオッチ 元NHK・長井暁氏が古巣に警鐘
このままでは公共放送として存亡の危機だ - 第6回 日韓学生フォーラム コロナ禍、ズームで両会場をつなぐ
韓国の著名なPD、崔承浩氏が語るジャーナリスト人生 - たとえば世界でいま
アフガニスタン/トランプ外交で治安悪化
ブラジルでもBLM運動の波 - 鈴木邦男 ハンセイの記(24)
媒介項は三島由紀夫