2022参院選
参院選後に起きること
憲法と安全保障は?
この参院選、岸田文雄首相は与党で56議席を確保すれば政権を手放すことはない。改選を迎える議席は69。大きな逆風と波乱が起きない限り、政権は維持されるというのが大方の見方だ。では、衆参両院で安定した権力基盤を手にした自公政権が続いた場合、参院選後に何が起きるのだろうか。私たちは投票所に向かう前に、そのことに思いをめぐらすべきではないだろうか。岸田首相の言動と与党の選挙公約などをもとに、憲法改正と安全保障の2大テーマにしぼって、「参院選後に起きること」を予測し、問題を浮き彫りにしたい。
- 憲法を取り巻く政治情勢
一度回り始めた議論の歯車を止めることは難しい憲法改正を掲げた安倍晋三氏が率いる自民党が政権に復帰したのは、2012年12月。以来、3年に一度の参院選は改憲の行方を占う政治決戦として注目されてきた。13年は自民が一強体制の足場を固め、16年はいわゆる「改憲勢力」が憲法改正の発議に必要な3分の2を超えた。19年では改憲勢力が3分の2をわずかに割り込んだが、安倍氏は野党の一部を巻き込んでの改憲になお強い意欲を見せた。安倍氏が退き、岸田文雄首相のもとで迎える参院選で、憲法を取り巻く政治情勢は変化するのだろうか
- 半田滋の新・安全保障論
日本の真意を疑う周辺国
安心供与がなければ、いずれ抑止は破綻する「NATO(北大西洋条約機構)諸国の国防予算の対DP比目標(2%以上)も念頭に、真に必要な防衛関係費を積み上げ、来年度から5年以内に、防衛力の抜本的強化に必要な予算水準の達成を目指します」「弾道ミサイル攻撃を含むわが国への武力攻撃に対する反撃能力を保有し、これらの攻撃を抑止し、対処します」――。防衛費をGDP比で2%にするならば、新たに年間約5兆円が必要となる。自民党が参院選で掲げたこうした公約は、本当に私たちの命と暮らしを守ることにつながるのか。
戦争の記憶を刻み、社会や芸術を問い続けた画家・富山妙子と「越境」展
レベッカ・ジェニスン
昨年99歳で亡くなった富山妙子は、戦争と植民地支配の記憶を刻みながら、美とは何か、芸術とはどうあるべきか、画家の使命とは、という根源的な問いを生涯発し、格闘し続けた。富山の作品を含む企画展が京都精華大学で開催されている。富山とも親交があり、今回の展示の企画協力をしているレベッカ・ジェニスンさんに、見どころなどを解説いただいた。
- 「同志」五島昌子の語る富山妙子が死の床から訴えたかったこと
画家は時代傍観者でよいのか
絵筆を通して日本の戦争責任を追及し、アジア侵略を支えた民衆の加害責任を問い続けた富山妙子さんが亡くなって1年近くになる。家族に見守られ、「ろうそくの灯があたかも自分の意思と力で消えるように」、生涯を閉じた。富山さんが最期に会いたいと望み、死の前日に面会していたのは、半世紀にわたってシスターフッド(姉妹愛)を培ってきた「同志」だった。 - 最高裁、避難者訴訟で初判断
国の責任を認めない薄っぺらでいい加減な判決 - 基地引き取り運動が1746地方議会に陳情
「沖縄を捨て石にしない」 - 戦争の記憶を刻み、社会や芸術を問い続けた画家
富山妙子と「越境」展 - 被差別部落民18人殺害、美作騒擾150回忌開催
「人はなぜ差別するのか」を歴史から学ぶ - 美作騒擾150回忌で藤野裕子さんに聞く
「暴力に対する考え方を根本から議論することが必要」 - 東京・練馬区で不可思議な公園整備
65年前の都市計画が根拠 住宅地撤去の方針に広がる不安 - きんようアンテナ
馬毛島軍事基地化「反対」姿勢を西之表市長が転換
セブン-イレブン時短訴訟、大阪地裁が元店主敗訴の判決
「大崎事件」第4次再審請求を鹿児島地裁が棄却
福島県庁前で市民が「汚染水」海洋放出反対行動
「生娘シャブ漬け」発言で吉野家と早大に抗議署名 - 日本の民俗信仰 祀りをたずねて(26)
山岳信仰 - "日の丸ヤミ金"奨学金(10)
支援機構による秘密指令書の開示求めて提訴 - たとえば世界でいま
フランス/与党、100議席以上減の敗北
コロンビア/大統領選で初の左派政権誕生へ - BTS「活動休止」の背景
「個」を消し国を代表する「輸出商品」となった若者たち - メディアウオッチ
制服とジェンダー関連の記事が急増