統一教会だけじゃない!Part2

「家族」に介入する
自民党と宗教右派

統一教会(現・世界平和統一家庭連合)が、国の政策などに及ぼしてきた影響が問題視されている。ただ、「家庭」にこだわる統一教会が男女共同参画や性教育、同性婚や夫婦別姓などの家族政策に激しく反対してきたことは注目を集め始めている半面、良いもののように聞こえてしまうことから批判が難しい「家庭教育支援条例」や「家庭教育支援法」の制定をめざす動きはほとんど注目されていない。この法や条例制定の動きは、国や自治体で展開され、民間のさまざまな団体や宗教右派なども連携する形で推し進められてきた。すべての「家族」への介入を可能にしようとする「家庭教育」をめぐる問題を掘り下げる。

  • 「家庭教育」めぐる連携の動き、何が問題か
    山口智美

  • 岡山の闘いから学ぶ
    「家庭教育応援条例」に「いらないよ!」
    と言い続けた1年間

    黒部麻子

    今年3月、岡山県議会で「岡山県家庭教育応援条例」が可決され、4月に施行された。この条例には、県民から多くの反対の声が上がり、岡山弁護士会からも反対声明が出るなどしたため、全国的に注目された。制定を止めることはできなかったが、約1年間、条例に「いらないよ!」の声を上げ続けた市民がいたことで、危機感が広がった。この反対運動の当事者が、試行錯誤の闘いの全貌を報告する。今後も各地で進むと思われる条例制定の動きをふまえて。

  • 旭川市でいったん止まった
    条例制定の動きと市民運動

    山口智美

    2020年頃から「家庭教育支援条例」制定に向けた動きが活発化した北海道旭川市では、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)を中心に、日本会議やモラロジー、自民党が連携してきた。統一教会が注目される中で制定の動きはいったん止まったが、そこには危機感を抱いて活動を続ける市民らの力もあった。

  • 地盤災害、環境汚染、多量の冷却水確保など問題続々
    東京の水源・多摩川上流に産廃焼却施設の建設計画 藤原寿和
  • 人口2000人の村と"民主主義" ジョー横溝
  • 化学兵器禁止条約発効から25年、中国に残る旧日本軍の負の遺産
    国家プロジェクト
    遺棄化学兵器処理事業の今
    稲垣美穂子
  • 顔、名前、病気も隠さない
    精神疾患の体験を舞台化する表現者たち 中村富美子
  • 精神科医で劇作家、くるみざわしんさんに聞く
    患者の「治療文化」が希望
  • きんようアンテナ
    岸田政権は統一教会に「解散請求」をできるのか? 本田雅和
    伊藤詩織さんが杉田水脈議員に控訴審で逆転勝訴 小川たまか
    山口県上関町で11年ぶり町長選、原発推進派当選 山秋 真
    「吹田事件」主任弁護人が裁判資料を博物館に寄贈 西村秀樹
  • メディアウオッチ
    健康保険証のマイナンバーカード一体化に
    慎重姿勢の新聞と賛同のテレビ
  • 「働く」からいまを見つめる(6)
    警報装置と罰則頼みの園児置き去り防止策 竹信三恵子
  • 【提携連載企画】 公害『PFOA』29(第1部完)
    それでもダイキンを見逃す者たち Tansa中川七海
  • はまぐりのねごと(123) 中山千夏
    なまくらのれん(210) 小室 等
    写日記(210) 松元ヒロ

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