岸田政権による
「原発回帰」は矛盾と
危うさだらけだ
7月の参院選が終わるのを見計らったように、岸田文雄政権は、「グリーントランスフォーメーション」(GX)という新しい衣装を着せて、「原発回帰」の方針を打ち出した。2011年3月の東京電力福島第一原発事故を受けて政府が出した「原子力緊急事態宣言」は今なお解除されていない。そのなかでの原発・エネルギー政策の大転換である。原発回帰政策は、エネルギーの安全保障やコスト、使用済み核燃料など多くの問題をはらんでいる。今号では、政府の審議会メンバーとなっている原子力政策の専門家に、問題を8つに絞り、その矛盾や危うさを指摘してもらう。
- 岸田政権の原発回帰政策の8つの問題
価格競争力もなければ
エネルギー安全保障の優位性もない8月24日、岸田文雄首相は、肝いりの会議体である GX(グリーントランスフォーメーション)実行会議 の第2回会合で、原子力政策について、 次世代革新炉の開発・建設、既設炉の再稼働、寿命延長、再処理・廃炉・最終処分のプロセス加速化という四つのテーマについて、年末までに検討するよう、経済産業省や与党に指示した。2011年の東京電力福島第一原子力発電所事故以来の原子力政策を大きく変更するものだ。本稿ではこの「原発回帰」政策の内容の矛盾や問題点を八つに絞って指摘する。
- 密着レポート・映画で描く「福田村事件」
善良で純朴な人間がなぜ虐殺者になったのか
関東大震災後の流言飛語が原因で行商団9人が殺された実際の事件を描く劇映画『福田村事件(仮題)』の製作が進んでいる。ドキュメンタリー映画で知られる森達也監督(66歳)の初めての劇映画。クライマックスの虐殺シーンを撮影した2日間に密着した。 - 初の劇映画に挑む森達也監督インタビュー
加害者側の心理・行動をしっかりと描く
- 主演の井浦 新さん・田中麗奈さんインタビュー
事件が今の時代に持つ意味を届ける
- 【提携連載企画】
内閣法制局との「7月12日~14日」を徹底隠蔽
官邸、国葬の協議文書を廃棄か - 歓喜へのフーガ(25)
今回のお相手 永井 愛さん 劇作家・演出家
圧力に抗うか屈服するか
『歌わせたい男たち』通し、観客は想像をめぐらせて - きんようアンテナ
馬毛島軍事基地化問題、市長リコール運動が始動
現職勝利の新宿区長選、依田花蓮氏の訴え着実に浸透
家事労働者過労死問題、原告が厚労省に署名提出
リニア事業取り消し訴訟、証人尋問で関係者ら発言 - 自由と創造のためのレッスン(123)
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米国/共和圧勝の「津波」は起きず
イラン/自由を求める運動と過去の革命への失望 - 青木理の温泉という悦楽(9)登山口の赤湯
幼少期の忌まわしい記憶から湯と食と緑が佇む場所へ一変 - 性的指向と性自認のリアルさまざまなわたし(8)
カテゴリーに当てはめることに意味はない -
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写日記(211) - メディアウオッチ
中絶論争への関心に男女差ありと指摘する米国報道 - くらしの泉
【健康】深刻化増すPFAS汚染
沖縄の大規模血液検査から見えてきたこと - 新・買ってはいけない(349)
危険だから避けてほしい
BHT入り製品が多い「リップ」