一人の音楽家に何ができるのか、何ができたのか
【追悼】坂本龍一
という生き方
音楽グループ「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」での活動や、映画『ラストエンペラー』の音楽などで知られる作曲家、坂本龍一さんが3月28日、死去した。享年71。脱原発や憲法9条改正反対を掲げるなど社会問題にも深く関わった生き方を振り返る。
これでいいのか徴用工解決策
安保と経済を優先、被害者を置き去り
韓国の尹錫悦政権が3月6日に発表した徴用工問題解決策は、安保と経済を優先し、被害者を置き去りにしたものだ。この解決策をめぐって、日本と韓国の世論は対照的だ。「共同通信」が3月11~13日に実施した全国電話世論調査によると、徴用工解決策を「評価する」が57.1%、「評価しない」が33.3%だった。対して韓国ギャラップが3月8、9日の両日に実施した調査によると、「日本の謝罪と賠償がなく、反対する」が59 %、「韓日関係と国益のために賛成する」が35%という結果となった。解決策では、日本製鉄(新日鉄住金)と三菱重工業の賠償支払いを韓国政府傘下の財団が肩代わりするとしており、ポスコ(POSCO)などの韓国企業の寄付金によってまかなうという。岸田文雄首相は、植民地支配へのおわびや反省を盛り込んだ1998年の「日韓共同宣言」など、過去の日本政府の立場に変わりはないことを表明した。今号の特集は「これでいいのか 徴用工解決策」。まずは、ジャーナリストの青木理さんと編集長が、今回の解決策の背景にあるもの、徴用工問題は解決するのか、日韓関係は改善するのか、といった点について語り合った。韓国の動きについては、本誌と提携する韓国の時事週刊誌『時事IN』の記事を参考にしてほしい。徴用工問題や「慰安婦」問題に精通する山本晴太弁護士には、債務者の債権を第三者が肩代わりするやり方が妥当なのかについて解説してもらった。女性史研究家の鈴木裕子さんにも、徴用工問題と尹大統領の初訪日などについて寄稿していただいた。
- 対談・青木理×文聖姫本誌編集長
尹政権の動きは「新冷戦」的な発想に基づくもの。
むしろ地域の緊張は高まりかねない今回の解決策をどう評価すべきなのか。解決策をめぐる背景と意味、そしてそれがもたらすものについて、ジャーナリスト・青木理さんと朝鮮半島問題の研究者でもある文聖姫・本誌編集長が語り合った。
- 日本企業と政府の不法行為認定と謝罪
被害回復と和解、両国の未来志向の協力関係構築に必要今回の韓国政府の「解決策」について韓国の被害者、世論はどう見ているのか?
本誌と提携する韓国の時事週刊誌『時事IN』3月11日号に掲載された記事を紹介する。 - 韓国政府の解決策は法的に有効なのか?
被害者の権利を消すことはできない企業の寄付などを財源に韓国政府傘下の財団が、日本企業の債務を肩代わりすることは可能なのか?
「解決案を拒否する被害者の債権を財団が供託によって消滅させることはできない」と筆者は主張する。 - 尹大統領の初来日と徴用工問題 韓国大統領の「片思い」
日本政府・企業の公式謝罪と法的賠償以外の解決あり得ない「慰安婦」問題などに詳しい女性史研究家の鈴木裕子さんは、徴用工解決策と尹錫悦大統領の訪日をどう見ているのか。
- 大阪ダブル選挙
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はまぐりのねごと(133)
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写日記(220) - くらしの泉
【食】
上がれども下がる気配なし
鶏卵価格の高騰が止まらない - きんようぶんか
【本】
『藤井聡太はどこまで強くなるのか 名人への道』
『逃亡の書 西へ東へ道つなぎ』
『少年時代』
『小さなまちの奇跡の図書館』
『ミュージック・イズ・ヒストリー』
【映画】『J005311』
【音楽】『アット・ファースト・ライト』
【映画】『独裁者たちのとき』
【TVドキュメンタリー】