関東大震災100年と向き合う
2冊の本が問いかけるものとは?
100年前の今日(1923年9月1日)、マグニチュード7・9と推定される地震が関東を襲った。死者・行方不明者は約10万5000人。11時58分という昼時の激震で火の回りが早く、約9割が焼死者と推定される。直後から流言飛語が発生し、朝鮮人・中国人が自警団らによって虐殺される悲劇も起きた。
本誌では虐殺事件を中心に4回(6月16日号、7月7日号、7月14日号、7月28日号) にわたって連載してきたが、大震災当日の本号では、関東大震災ゆかりの本が話題のお二人にインタビュー。2冊の本が問いかけるものとは?
- 『李の花は散っても』深沢潮インタビュー
民族や国家ではなく、身近にいる人を大切にし、
愛おしむということ戦前~戦後の日本と朝鮮半島を舞台に、二人の女性を描いた『李の花は散っても』。関東大震災や朝鮮戦争などの歴史をきちんと描いておきたかったという深沢潮さん。作品への思いを聞いた。
- 福田村事件を取材 辻野弥生さんに聞く
都合の悪い歴史でも「なかったこと」にできない関東大震災発生から5日後の1923年9月6日、千葉県の福田村(現・野田市)で香川県から来た薬売りの行商人15人のうち9人が、福田村と隣の田中村(現・千葉県柏市)の住民に殺害された福田村事件が起きた。震災後、関東各地で朝鮮人虐殺が相次いでいたが、行商人は方言から朝鮮人と疑われたのだった。千葉県の郷土史研究家の辻野弥生さん(82歳)は24年前から事件を取材し、『福田村事件 関東大震災・知られざる悲劇』と題する本を初めてまとめた。9月1日公開の映画『福田村事件』(森達也監督)でも辻野さんは企画協力者として、製作に関わった。震災から100年の今、事件とどう向き合い、後世にどう語り継いでいけばいいのか、思いを聞いた。
- 福田村事件の現場は今〈千葉県野田市〉
慰霊碑に刻まれた「10人」の犠牲者
- メルトダウン福島第一原発の処理汚染水、太平洋への放出始まる
「復興と廃炉の両立」につながらない3つの理由 - 瀬戸内法50年、環境保護団体が漁民から聞き取り調査
「海で何が起きているのか」
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住民の意向問わず町長が受け入れ表明 - TOKYO MX「堀潤モーニングFLAG」
朝鮮学校への差別助長を正当化
問われる番組制作の姿勢 - 【提携連載企画】
保身の代償~長崎高2いじめ自殺と大人たち 第1部 共同通信編12
長崎の塾経営者が共同通信に送った意見書 - きんようアンテナ
川内原発運転延長問題、県民投票求める署名5万筆突破
相模原市リニア経路上道路建設で住民立ち退き問題
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北海道・幌延「核のゴミ」問題で市民団体が申し入れ
「布川事件」再審無罪勝ち取った桜井昌司さん死去 - 日本の民俗信仰 祀りをたずねて(39)
神道 - 韓国・在日コリアン・日本 37人のアートが結集
「関東大震災、アイゴー展」からの問いかけ - メディアウオッチ
全国戦没者追悼式で加害責任に触れなかった
岸田文雄首相の式辞をどう伝えたか
「言及なし」の情報価値が低下か -
はまぐりのねごと(141)
なまくらのれん(228)
写日記(228) - くらしの泉
【お金】
よく耳にする「住民税非課税」って
どういうことですか? - 新・買ってはいけない(366)
添加物がかなり心配な 「ベーコン」 - きんようぶんか
【本】
『人間関係を半分降りる 気楽なつながりの作り方』
『被害者家族と加害者家族 死刑をめぐる対話』
『死ぬまで生きる日記』
【映画】『アステロイド・シティ』
【音楽】『私とピアノとジェローム・カーン』
【映画】『鯨のレストラン』
【TVドキュメンタリー】