支持率急落

岸田政権の本質

• 岸田政権の安泰が深刻化させる日本社会と民主主義の危機
  野党に求められる「大人の距離感」
  木下ちがや

  いま沸き上がっている世論の岸田文雄首相批判は、いつ、どこから生じたのだろうか。いまや、岸田首相の政策への批判は身内の自民党内からも湧き起こっている。岸田政権の本質を暴き、野党の課題を考える

• 船田元・自民党衆議院議員総会長に聞く
  減税よりも、借金の返済が先
  岸田首相はビジョンを国民に示せ
  聞き手・まとめ／金本裕司

  発足から２年が経過した岸田文雄政権が迷走している。これまで「先送りできない課題に取り組む」として、国民の負担を前提にした防衛力の強化や異次元の少子化対策などを推進してきたが、ここにきて急に所得減税などにカーブを切り始めた。「選挙目当て」との批判もある岸田首相の姿勢は、自民党のベテラン議員にどう映るのか。当選13回、自身のブログ（はじめのマイオピニオン）で、時の政権に苦言を呈し続けている船田元氏（衆院栃木１区）に聞いた。