ハリスは
歴史を変えられるか
カマラ・デヴィ・ハリス米副大統領は8月22日、民主党全国大会最終日で大統領候補に指名された。共和党の大統領候補、ドナルド・トランプ前大統領と接戦を繰り広げている。ハリス氏が当選すれば、米国史上初の女性大統領が誕生する。はたして歴史は変わるのか。一方で、イスラエル寄りが非難されるバイデン政権のナンバー2という「マイナス」の側面もある。イスラエルロビーからの資金提供もささやかれる。約50日後に迫った大統領選を前に「カマラ・ハリス」について特集した。
- ガラスの天井は破れるのか
ハリス氏に立ちふさがる壁とは米大統領選は、共和、民主の2大政党が全国党大会を終え、11月5日の投票日まで50日余りとなった。バイデン大統領が、共和党のトランプ氏とのディベートでの失敗をきっかけに撤退を決め、民主党候補が20歳以上若いカマラ・ハリス副大統領に代わったことで、局面は一変している。インド系で黒人女性のハリス氏が当選すれば、白人男性優位のアメリカ社会にとって歴史的な転換点になる。今度こそ「ガラスの天井」は破れるのか。
- 「私たちは後戻りしない」
民主党正副大統領候補はどんな人?
- どちらが大統領になっても対中東政策に変わりなし?
ハリス氏とイスラエルロビーAIPACとの
深い関係イスラエルによるガザ攻撃で、死者数が4万人を超えた。11月の米大統領選に立候補したカマラ・ハリス氏に紛争終結への尽力を期待する声があるが、氏はイスラエルロビーと関係が深い。ハリス氏が大統領になっても、イスラエル政府の意向に反する政策はとらないだろう。
- トランプを世界一の権力の座に再び就けてもよいのか
3件の有罪宣告、敵か味方かの二択しかできないハリスの出馬で「苦戦」を強いられているトランプ。そもそも民事を含め3件で有罪宣告を受けている人物、敵か味方かの二者択一しかできない人物を、「世界一の権力の座」に再び就けてもよいのか。ポルノ女優に口止め料を支払った案件の量刑は9月18日に言い渡される。
- トランプ&バンスが繰り返す
ヘイトスピーチ2024年米大統領選は、SNSやメディアを駆使した言論空間での戦いが激しさを増している。共和党大統領候補のトランプ前大統領とバンス副大統領候補が繰り返すヘイトスピーチや攻撃的な言動は、人々の憎悪と分断を煽り、日常生活にまで浸透している。とくに民主党大統領候補のハリス大統領候補(現・副大統領)とウォルズ副大統領候補の移民政策やリベラルな価値観に対しては、「自分たちは脅威にさらされている」という意識をトランプ支持者に植え付けてきた。また、そのレトリックが支持者を結束させている点も見逃せない。これは特定のグループを攻撃することで支持を獲得するポピュリズム(大衆迎合主義)の手法だ。底流には「善と悪との戦い」というキリスト教的な概念もある。問題発言を振り返ってみた。
- ハリス氏の大統領候補指名受諾演説
〈要旨〉民主党全国大会の最終日である8月22日にカマラ・ハリス大統領候補が行なった指名受諾演説の要旨を紹介する。ハリス氏の考えや民主党の政策を知るうえで参考にしてほしい。
- 【政治時評特別版】
《鹿児島県警の闇》
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法医学に見る司法の危機――問われる独立性 - きんようアンテナ
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関生事件で明るみに出た労働基本権の崖っぷち
14年ぶりにソロ・アルバムを発表した紅龍(上々颱風)に聞くもやもやした気分が背景に
はまぐりのねごと(163)
なまくらのれん(250)
写日記(250)
らんきりゅう(33)
広がるクルド人へのヘイト
危機感から共生ガイドを出版 - くらしの泉
【食】
米不足をまったくわかっていない政府
主食なのだからきちんと確保しろ - きんようぶんか
【本】
『ソヨンドン物語』
『月曜か火曜』
『マイノリティ・ライツ 国際規準の形成と日本の課題』
【映画】『あなたのおみとり』
【音楽】『MIND TRAIN』
【映画】『ジガルタンダ・ダブルX』
【TVドキュメンタリー】