わが国最古のセルロイド製造工場の保存を
2008年06月13日|カテゴリー:市民運動紹介
私たち明治建築研究会(代表・柴田正己)では、かけがえのない歴史建築物は保全再生を図るように呼びかける運動をしています。
現在力を入れているのは、わが国最古のセルロイド製造工場である大阪の旧堺セルロイド会社(後に大日本セルロイド株式会社に社名変更、現在のダイセル化学工業株式会社、明治43〔1911〕年築)の取り壊しを止めることです。
明治41年に創業した堺セルロイド会社は、日本でのセルロイド製造の先駆けとも言えるもの。アメリカ人技師アクステルの基本設計を元に、茂庄五郎建築事務所が実施設計し、現在も稼働当時のものを含む煉瓦建造物群ができあがりました。
構内には明治・大正期の煉瓦造建築、昭和のモダニズム建築が現存していて、まさに近代建築の博物館のようです。近代遺産、戦争遺構としても重要な明治建築で、日本のセルロイド発祥の地としても重要な建物です。一部保存の計画もありますが、歴史建築を新しい施設として活用するように要望しています。
堺市にも、岡山県倉敷のアイビースクエアや札幌のビール工場のような魅力的な街をつくりませんか。くわしくは、大阪ジャーナル『おおさか』紙(2007年2月1日号)をご覧ください(大阪府立図書館、堺市立中央図書館にバックナンバーあり)。
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