「ベーシックインカム=個人単位で無条件に所得を保証する」、こういう思想の実現をあれこれ模索していこうという趣旨ではじまったのが、私たちの「ベーシックインカム・実現を探る会」です。ベーシックインカム(以下BI)という考え自体は、古くからあるものですが、日本でも「貧困問題」が深刻さを増す中、『週刊金曜日』三月六日号の特集にもあったように、徐々に人々の話題のなかに登場しつつあります。私たちは、市民の立場として、BIを具体的に実現するためには、どのように考え・広め・行動していったらよいのか?　ということにつながる情報や提言をホームページ(URL　http://bijp.net/)とBI入門連続勉強会を中心に提供していきたいと思います。これまで、二〇〇八年七月に第一回BI入門の集いを開催し、その後二〇〇九年三月に第二回、関曠野さん(思想史)「生きるための経済――なぜ、所得保証と信用の社会化が必要か」、七月に第三回、古山明男さん(教育研究家)「ベーシックインカムのある社会――労働と教育の根本的転換」と連続講座を続けてきました。一二月には、小沢修司さん(福祉財政論、BI研究者)をゲストスピーカーにお招きして第四回を開催する予定です。ご関心のある方々は、どうぞ、ご参加ください。

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