中国旧満州地区の近現代遺産を世界遺産に!
2012年01月20日|カテゴリー:市民運動紹介
明治建築研究会、戦争遺構研究会では、世界の歴史遺産の保存再生を勉強している立場から、中国東北地方(旧満州)に残る戦争の歴史を物語る近現代遺産の世界遺産の登録について配慮を求める要望書を昨年九月に、中華人民共和国政府、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)などへ提出しました。中国では万里の長城、北京と瀋陽の明、清王朝皇宮など多くが世界遺産に登録され、優れた近代の遺産も国内の文化財に指定されています。しかし、世界の平和を願う立場から、既に、世界遺産に登録されている古代の歴史遺産とは別の視点で、近現代史の生き証人・教材として、ハルピンの旧第731部隊遺跡、偽満皇宮院博物館などを世界遺産(負の遺産)登録されるよう要望しています。
中日間には難しい問題もあり、それどころでないと、世界遺産登録に慎重な意見もありますが、先月、調査に中国を旅したときに、中日友好を考える上には素晴らしい提案だと賛同してくれる中国の知人、建築史研究者などもいました。世界の歴史遺産を学ぶ中国生まれの地球市民として、長年の夢の提言について検討していただけるよう関係方面に呼びかけています。難しい問題はありますが、関心のある人は、ご連絡頂ければ幸いです。
【連絡先】〒599―8126 堺市東区大美野155‐13 明治建築研究会代表・柴田正己 メールアドレス masami19928@hotmail.co.jp 電話番号 072・236・3357