TPPの市民版『報告書』を無料公開中
2016年02月19日|カテゴリー:市民運動紹介
TPP(環太平洋戦略経済連携協定)の署名式が2月4日、ニュージーランドで開かれました。すでに11月5日にTPP暫定協定文が公開され、日本政府はこの1月7日に協定文の仮訳を発表しました。
私たちTPPに強い懸念を持つ市民団体や農業団体、労働組合などが加わった「TPPテキスト分析チーム」は11月以降、英文の条文テキスト各章を読み、約2カ月間かけて問題点をまとめました。このたび、その『報告書』(第1次版)を公開いたします。
TPPは、農産品の関税だけの問題だけではありません。それは投資や金融、サービス貿易全般、食の安心・安全といった項目も含んでおり、さらには国有企業や電子商取引などこれまで貿易協定になかった分野もカバーする実に多岐にわたる内容です。
しかし現在まで、付属書や二国間の交換文書も含めた十分な情報開示がなく、TPPの本質が国民の間で理解されないまま、国民に不利益が押しつけられかねません。そこで、協定の原文を分析・解説したこの『報告書』を、議論を深めながら市民による国会議員への働きかけを強めるための資料として、ぜひ活用ください。
『報告書』は、特定非営利活動法人 アジア太平洋資料センター(PARC URL・http://www.parc-jp.org/)のHPから無料でダウンロード可能。問合せは、同センター(TEL・03・5209・3455)内田まで。