ジェンダー情報
2016年10月07日|カテゴリー:ジェンダー情報
【国会】安倍首相 所信表明で女性政策言及なし 9月26日
安倍晋三首相は9月26日、衆・参の本会議で所信表明演説を行なった。「すべての女性が輝く社会」や「女性活躍推進」を国内外でアピールしてきた安倍首相だが、今回は女性政策については全く言及しなかった。そのため、9月28日の参議院本会議の代表質問では、民進党代表の蓮舫議員が「今回の所信表明演説にも一言も触れられていない。もう女性活躍は実現したから言及しなかったのか、それともスローガンとしての利用価値がなくなったと判断されたから言及しなかったのか」と厳しく指摘した。
【裁判】子育て啓発チラシ 男女共同参画社会基本法違反と大学教授が市を提訴 9月26日
滋賀県栗東市教育委員会が作製した子育てに関するチラシやポスターが男女共同参画社会基本法に違反するとして、早川洋行滋賀大学名誉教授が9月26日、市長に対し、印刷費など約40万円を市に返還するよう求める住民訴訟を大津地裁に起こした。同法違反での提訴は初めて。
2014年に同教委が作製したポスターには、男の子のイラストには「あいさつは、笑顔とともに自分から」「元気な返事と話し言葉」、女の子には「『ありがとう』の言葉を大切に」「物の受け渡しは、丁寧に言葉を添えて」の添え書きがある。訴状では、これらの表現は「元気で社会的な男の子」「やさしく家庭的な女の子」といった昔ながらの男女観だとしている。
【地方自治体】志布志市 ふるさと納税PRの動画が女性差別などと批判され削除 9月26日
鹿児島県志布志市が9月21日にネット上で公開したふるさと納税のPR動画に対し、「女性差別だ」「児童ポルノのようだ」などと批判が相次ぎ、同市は26日に動画を削除した。
動画は返礼品である特産のウナギをスクール水着姿の少女に擬人化し、視聴者に「養って」と語りかける内容。ニュースサイト「ウートピ」によれば動画を作成した博報堂の担当者は、「性的なものをイメージさせる意図は全くない」と話したそうだが、企画段階で問題とならなかったこと、完成後の同市のチェックも機能していないことなども問題視されている。AFPなどの海外メディアもこの問題を取り上げ、「女性の品位を傷つける広告と思われて苦境に陥った日本の自治体はこれが初めてではない」などと指摘し、三重県志摩市が公認とした海女萌えキャラクター「碧志摩(あおしま)メグ」が、現役の海女さんたちなどから女性差別的だと批判されて公認を撤回した例も挙げている。