【裁判】東京地裁 職場での通称使用認めない判決 10月11日

　東京都在住の30代の女性が、職場で旧姓の通称使用が認められないのは人格権の侵害であるとして、勤務先の日大三高・三中を運営する学校法人「日大第三学園」を相手に通称使用を求めた訴訟で、東京地裁（小野瀬厚裁判長）は11日、「戸籍名の使用を求めることには、合理性、必要性がある」として、女性の請求を棄却した。
　判決は、結婚後の戸籍上の氏は、旧姓に比べて「より高い個人識別機能があるというべき」とし、「旧姓が戸籍名と同じように使われることが社会で根付いているとまでは認められない」と判断した。だが最高裁は昨年12月、「夫婦別姓訴訟」の判決で、改姓による不都合は「旧姓の通称使用が広がることで緩和される」として、夫婦同姓を強制する民法規定を「合憲」としたのだ。今回、通称使用が認められなかったことで、皮肉にもその論拠が揺らぐ形となった。

【国連】事務総長の国際ガールズ・デーへのメッセージ 10月11日

　国連は10月11日、国際ガールズ・デーに寄せる潘基文事務総長のメッセージを公表。その中で「女児に対する差別や暴力、児童婚をはじめとする有害な慣行に終止符を打ち、誰も置き去りにしない」と決意を述べている。また「必要なデータを収集できなければ、約束が果たされているのかどうかを知ることはできない」として、すべての女児に関するデータ収集を確実にするための取り組みを呼びかけた。

【インフォメーション】

◆10月29日（土）14：00～16：30
▼中国の行動派フェミニストの運動―2012年～2016年―
▼講師: 遠山日出也（立命館大学客員研究員）
▼会場：ドーンセンター5階セミナー室2（JR大阪城北詰駅、天満橋駅）
▼申し込み：不要
▼資料代：800円
▼主催：日本女性学研究会 Mail・tooyama_renraku2015@yahoo.co.jp（遠山）

◆11月5日（土）13：30～
▼日韓「合意」は解決ではない アジアの「慰安婦」被害者たちは訴える！
▼会場：韓国YMCA地下ホールY（水道橋駅）
▼参加費：1000円（学生・障がい者：500円）
▼主催：日本軍「慰安婦」問題解決全国行動 TEL・070-1317-5677

◆11月5日（土）13：30～15：30
▼講座「世界はどう見る 日本の男女平等」
▼講師：坂本洋子（フリージャーナリスト）
▼会場：沖縄県男女共同参画センター「てぃるる」研修室1
▼参加費：無料
▼主催：沖縄県女性団体連絡協議会 TEL・098-866-1775