ジェンダー情報
2017年06月23日|カテゴリー:ジェンダー情報
【国会】性犯罪厳罰化の刑法改正案が全会一致で可決成立 6月16日
「強姦罪」の被害対象者を女性に限定せず男女とし、非親告罪とすることなどを盛り込んだ性犯罪に関する刑法改正案が16日、参議院本会議で採決され、全会一致で可決・成立した。3年後の見直しを附則とし、被害者の心理等についての研修を警察官・検察官・裁判官に対して行なうことや二次被害防止に努めることなど9項目の附帯決議も行なわれた。
刑法改正を求め与野党議員45人と面会し、3万筆超の署名を金田勝年法務大臣に渡すなどの活動をしてきた「刑法性犯罪を変えよう!プロジェクト」の山本潤氏、中野宏美氏、鎌田華乃子氏が可決後に会見。今回の改正を「ゴールではなくスタート」とし、「意思に反した性行為が犯罪と規定されるよう、3年後の見直しで暴行脅迫要件撤廃を目指す」などと話した。
【国会】「政治分野における男女共同参画推進法案」は提出見送り 継続審議へ 6月16日
通常国会での成立が期待されていた「政治分野における男女共同参画推進法案」が提出見送りとなった。法案は、超党派の国会議員連盟が主導し、男女「同数」を促す規定を検討していたがまとまらず、昨年5月に野党4党が男女「同数」と規定した法案を提出。与党と日本維新の会は昨年12月に「均等」とした法案を提出していた。その後調整がつき、今年2月末には超党派で一本化した法案を衆議院内閣委員長提案として提出する見込みだったが提出されず、与野党案それぞれが継続審議となった。
法案作成に関わってきた三浦まり・上智大学教授は「提案の準備が整っていただけに、時間切れとなってしまったのは残念。今国会は政府が答弁や審議を逃げる異常な事態だった。民主主義を深化させるための本法案が審議さえされなかったのは、民主主義や議会に背を向ける現政権のあり様を象徴している」と述べた。
【インフォメーション】
◆7月8日(土)10:00~
▼日本フェミニスト経済学会大会:共通論題シンポジウム「アベノミクスのジェンダー分析」
▼登壇者:大沢真理(東京大学)、 足立眞理子(お茶の水女子大学)三山雅子(同志社大学)、定松文(恵泉女学園大学)、伊田久美子(大阪府立大学)、金井郁(埼玉大学)
▼会場:お茶の水女子大学共通講義棟2号館1階(地下鉄茗荷谷駅)
▼資料代:1500円(学生、非正規1000円)
▼申込み:ウェブから URL・http://jaffe.fem.jp/program/index.html
▼主催:日本フェミニスト経済学会