ジェンダー情報
2017年10月13日|カテゴリー:ジェンダー情報
【選挙】杉田水脈元議員が自民党から立候補 10月10日
杉田水脈氏が、衆院選に自民党から立候補した。2012年総選挙で日本維新の会から立候補し比例当選(14年の総選挙で落選)した同氏の議員時代の発言には以下のようなものがある。
◆「男女共同参画社会基本法みたいなものはさっさと見直しをして、廃案なりにしていくべきだと思っている」(2013年11月19日法務委員会)◆「アジア女性基金などを通じて謝罪や賠償は終わっているという報告では通用しないところに来ている。慰安婦はなかったと踏み込んだ答弁をしていただかないと根本的な解決にはならない」(2014年5月9日内閣委員会)◆「日本は女性差別というのは存在しない。その中で女性差別撤廃条約を結んでしまった。条約の中には、日本の文化とか伝統を壊してでも男女平等にしましょうと書いてある。日本の風土に合わない条約は撤廃するような方向に考えていっていただけたら」(2014年10月15日内閣委員会)
一方、自民党は今回の公約で「政治分野における男女共同参画推進法」の早期実現、指導的地位に占める女性割合を3割程度にすること、家事や子育ては女性が担うべきとする古い意識や風土を改め、男性の育児休暇取得や家事・育児への参画推進に取り組むこと、「旧姓の幅広い使用を認める取組を進め」ることなど性別役割分業意識を否定する政策を掲げている。
【政治】パリテ・カフェキックオフ 10月7日
議会をパリテ(男女半々)にし、多様性のある政治を実現するために、身近な話題から社会・政治のことを気軽に語り合える「パリテcafe@神田」が東京・千代田区で開催された。キックオフイベントに参加した約60人が4~6人ずつのグループになり、家事・育児・介護の負担など女性が抱える課題や、どうしたら女性議員が増えるかなどを話し合った。「飲み会で女性がサラダをとってくれると男性は喜ぶが、そういう日常が変わらないと」と話す男性や「専業主婦は家事をして当然と言われる」と不満を述べる女性などさまざまな話題が飛び交った。
呼びかけ人の三浦まり・上智大学教授が「誰でもパリテ・カフェのオーナーになれるので、各地でカフェを開催し、要望を地元の議員に届けてほしい。議員は地元の声を重視するので政治が変わるきっかけになる」と話すと、品川区、新宿区、渋谷区の女性がカフェ開催に手を挙げた。また三浦氏は、候補を見極める方法として候補者アンケートのほか国会会議録検索を挙げ、「女性」より「選択的夫婦別姓」など具体的用語で検索するのが望ましい、などと話した。