【NGO】女性に対する暴力撤廃の国際デーに渋谷でキャンドルアクション　11月25日

　国連の定めた「女性に対する暴力撤廃の国際デー」の11月25日、世界各地で催しが行なわれるが、日本でも日本軍「慰安婦」問題解決全国行動の主催で東京・渋谷にて「キャンドルアクション」を実施。約400人が西口の歩道橋と周辺に集合して女性らのリレートークに耳を傾け、キャンドルライトを振って共感を表明した。
　伊藤和子・ヒューマンライツ・ナウ事務局長は「『慰安婦』問題はとっくに真の解決をしているべきだったのに、最近ではでっちあげのように言われ、性奴隷という言葉を使うと反日ということになる。この歴史を変えていかなければならないとこの日に誓う」「世界的なセクハラ告発の声があるが、なぜ日本では「Me Too（私も）」の声がなかなかあがらないのか。被害者が声をあげられない社会を変えていく必要がある」と発言。安保法制違憲訴訟・女の会の亀永能布子さんは「戦時性暴力を見ても戦争の被害を最も受けるのが女性。他国を侵略する手段としてレイプを使う。また山東昭子議員が４人産んだ人を表彰しようと言ったように、産めよ殖やせよと国家権力によって女性の身体が使われる。今はある意味戦前だ」と警鐘を鳴らした。沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの青木初子さんが、米軍関係者による相次ぐ性被害を語り「なぜ沖縄に米軍基地があり、女たちが被害にあうのか！　本当に基地が必要なら沖縄だけに置くのはやめていただきたい」と悲痛な叫び声をあげると、大きな拍手が起きた。
　

【国会】詩織さんへの性犯罪を検証する超党派の会発足　11月21日

　フリージャーナリストの伊藤詩織さんへの準強かん事件が不起訴となった問題について、「超党派で『準強姦事件逮捕状執行停止問題』を検証する会」が11月21日に発足した。民進、立憲民主、希望、共産、日本維新の会、自由、社民、沖縄の風の野党各党・会派から約20人が出席し、警察庁と法務省の担当者に経緯の説明を求めた。27日には第2回会合が開かれ、警察庁・法務省・最高裁（検審）へのヒアリングを実施。警察庁の担当者は捜査資料が全て存在することを明らかにしたが、公開は拒否した。
　伊藤さんは、2015年4月に元ＴＢＳ記者の男性と食事をした後に記憶をなくしてホテルで乱暴されたと訴え、警視庁は同年4月末に告訴状を受理。同8月に書類送検したが、東京地検は翌年７月、嫌疑不十分で不起訴処分としていた。今年5月、検察審査会に不服申し立てを行なったが、9月に「不起訴相当」が議決された。