ジェンダー情報
2018年06月15日|カテゴリー:ジェンダー情報
【政府】セクシュアルハラスメント防止のための緊急対策を決定 6月12日
政府は12日、「すべての女性が輝く社会づくり本部」(本部長・安倍晋三首相)を開き、「セクシュアル・ハラスメントは重大な人権侵害」として「被害の予防・救済・再発防止を図る」ための緊急対策を決定した。
現在、中央省庁の新任者と係長など新任監督者を対象にセクハラ研修を実施しているが、今回、新たに課長級以上の幹部を対象とした研修の受講を義務付け、部長級以上に昇格予定の幹部候補者については、内閣人事局が研修を受けたかどうか確認する。また、民間事業者におけるセクシュアルハラスメント対策の実効性の向上(厚労省)、被害者の二次被害防止のためインターネット上のプライバシー侵害情報を削除する取り組み(総務省)、女性記者の活躍が阻害されない環境を整備と各記者クラブ等との意思疎通の場を設定(各府省)などが決定された。
メディアに対しては、政府の取り組みの周知や、メディア分野における政策・方針決定過程への女性の参画などを要請している。
【国連】女性差別撤廃委員に秋月弘子亜細亜大学教授が当選 6月7日
国連女性差別撤廃委員会は7日、第20回締約国会合で行なわれた委員選挙で、秋月弘子亜細亜大学教授など12人が当選したことを公表した。任期は2019年から2022年まで。現在委員を務める林陽子弁護士と入れ替わりでの就任となる。
外務省によると、秋月氏は国際基督教大学大学院博士課程を修了後、国連開発計画や国連貿易開発会議などの国連関係機関での勤務経験があり、2014年には「河野談話作成過程等に関する検討チーム」に参加した。外務省は秋月氏の当選について「幅広い経験と高度な専門知識は、同委員会の活動に大いに役立つものと期待されます」とのコメントを発表した。
なお、15年から17年まで女性差別撤廃委員会委員長を務めた林委員はこのほど、英シンクタンクのapoliticalによる「ジェンダー政策に影響を及ぼす世界の100人」に選ばれた。
【インフォメーション】
◆6月22日(金)18:30~20:40
▼『極秘公文書と慰安婦強制連行』出版記念シンポジウム「終わらない『慰安婦』問題」
▼報告者:今井真人(ジャーナリスト)、鈴木裕子(女性史研究者)、梁澄子(日本軍「慰安婦」問題解決全国行動共同代表)
▼会場:東京・IKE Biz 6階多目的ホール(池袋駅)
▼主催:今井真人さん出版記念シンポジウム実行委員会 TEL・042-637-8872(前田)