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みんなで傍聴 9月の原発裁判

9月4日(火)14:00
京都地裁 大飯原発運転差止請求訴訟 第21回口頭弁論期日 原告意見陳述、7月4日大飯原発高裁判決批判等。終了後、報告集会(京都弁護士会館)。

9月5日(水)13:30
福岡地裁 川内原発行政訴訟 第9回口頭弁論期日 双方より主張を出し尽くす。原告側は、火山ガイドの不合理性の主張、物理探査の巨匠である三ケ田均京都大学教授ほかの意見書提出。国側の「専門家」書面が無意味であることを明らかにし、進行についての意見を述べる。13時門前ミニ集会。終了後、記者会見・報告集会(草ヶ江公民館。河合弘之弁護士ほか)。

9月6日(木)13:30
東京高裁 浜岡原発運転差止請求訴訟控訴審 第22回口頭弁論
期日 火山対策と浜岡原発の危険性について。終了後、報告集会(参議院議員会館B107)。

9月10日(月)15:00
大阪地裁 国相手の大飯原発止めよう裁判(設置変更許可処分取消請求訴訟) 第27回口頭弁論期日 原告より地震動の過小評価、大山火山灰の評価等について主張予定。終了後、報告集会(大阪弁護士会館920号室)。

9月11日(火)15:00
鹿児島地裁 川内原発運転差止等請求訴訟 第23回口頭弁論期日 被告の主張への反論予定。終了後、記者会見・報告集会(かごしま県民交流センター3階大研修室第1)。15日14時「いよいよ最終提訴へ?報告集会&記念講演会?」講師:早川篤雄さん(福島県楢葉町在住)、かごしま県民交流センター東棟4階大研修室3。原告募集中(10月1日締切)。

9月13日(木)10:30 東京地裁
東電株主代表訴訟 第42回口頭弁論期日 終了後、報告&学習会:映画『わたしの、終わらない旅』上映後、坂田雅子監督トーク(衆議院第二議員会館多目的会議室)。

9月13日(木)14:30
水戸地裁 東海第二原発運転差止等請求訴訟 第22回口頭弁論期日 原告より、求められる安全性とシビアアクシデント対策の不備、火山灰に対する対策の不備、基準地震動策定の不備について主張予定。終了後、報告集会(三井生命水戸ビル7階、茨城県弁護士会別館会議室)。

9月14日(金)13:30
青森地裁 六ヶ所「高レベルガラス固化体貯蔵施設」廃棄物管理事業許可処分取消請求訴訟 第104回口頭弁論期日、六ヶ所再処理事業指定処分取消請求訴訟 第103回口頭弁論期日 終了後、記者会見(記者室)。核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団講演会:六ヶ所再処理工場の現状「先行きは、ますます不透明」―再処理を終わらせよう―(講師:澤井正子〈元原子力資料情報室スタッフ〉【青森】14日(金)18時半、青森市民ホール会議室(1)、【八戸】15日(土)18時、八戸市総合福祉会館多目的ホール。

9月18日(火)15:00
新潟地裁 柏崎刈羽原発運転差止請求訴訟 第24回口頭弁論期日 原告意見陳述。クリフエッジ、敷地の液状化、火山の問題について主張予定。終了後、報告集会(白山会館)。

9月20日(木)14:30
大津地裁 美浜、大飯、高浜原発運転終了・廃止等請求訴訟 第20回口頭弁論期日 原告より原発絶対的安全性論、使用済み核燃料についての主張等。終了後、報告集会(滋賀弁護士会館)。

9月25日(火)10:30
静岡地裁 浜岡原発運転差止訴訟 第34回口頭弁論期日 裁判官の交替に伴い、両当事者のプレゼンテーション。報告集会(静岡法律会館3階大会議室)。

9月28日(金)11:00
静岡地裁浜松支部 浜岡原発永久停止裁判 第23回口頭弁論期日 原告から国の責任と3・11後の裁判例をまとめた準備書面を提出予定。終了後、報告集会(裁判所南の地域センター1階)。

9月28日(金)14:00
佐賀地裁 玄海原発設置許可取消請求訴訟(行訴) 第19回口頭弁論期日 地震動評価の過小評価と火山問題について主張予定。下記の期日終了後、報告集会(赤松公民館集会室)。

9月28日(金)14:30
佐賀地裁 玄海原発運転差止請求訴訟(全基差止) 第27回口頭弁論期日 地震動評価の過小評価と火山問題について主張予定。報告集会(同上)。

【報告】
伊方原発3号機の仮処分に注目を

 この9月、四国電力(四電)伊方原発の運転差し止め仮処分申請について、いくつかの裁判所の判断が示される予定です。

 伊方原発については、4件の本訴(松山地裁、広島地裁、大分地裁、山口地裁岩国支部)、5件の仮処分(高松高裁、広島地裁・高裁、大分地裁、山口地裁岩国支部)が係属しています。

 昨年12月の広島高裁決定が本年9月30日までとしたことに理由がないとして、10月1日以降も運転差し止めを求めた申立の審尋期日では、火山灰の大家である町田洋東京都立大学名誉教授は、四電の主張は非科学的であると指摘し、阿蘇4噴火の火砕流は伊方に到達していたと考えられると明言されました。

 広島高裁決定に四電が不服を申立てた異議審の審尋期日では、三木昌之裁判長らは、四電に肩入れし、住民側の反論を軽視し住民側の申請証人全員を不採用とし、9月30日までに運転再開の姿勢を鮮明にしたために、公正な判断はできないとして、忌避を申立てています(現在最高裁へ特別抗告)。

 大分地裁は9月中に判断予定。上述の広島地裁、広島高裁の判断も近くなされると思われます。裁判所には、原発事故の被害の実相に向き合い、自然現象を謙虚に受け止め、良心的な科学者の警告に耳を傾け、福島第一原発事故のような原発過酷事故は二度と起こさないための判断を求めます。