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ジェンダー情報

【政府】第4次安倍改造内閣、女性の大臣は1人 片山さつき氏が男女共同参画担当 10月2日

 安倍晋三首相は2日、第4次改造内閣を発足させた。女性閣僚は、地方創生のほか女性活躍や男女共同参画などを担当する片山さつき内閣府特命担当大臣のわずか1人。
 安倍首相は2013年、女性の躍進を成長戦略の中核と位置づけ、経済3団体に対して、全上場企業で1人は女性の役員を登用するよう要請。2014年の5月には、OECD(経済協力開発機構)閣僚理事会で基調演説を行ない、「私も含めて男たちの存在が、女性の活躍を阻んできました。だから、日本では、2020年までに、社会の指導的な地位の3割は女性が占める、という目標を設定しました」と述べていた。しかも、政治分野の男女共同参画推進法を成立させた直後の組閣で、女性閣僚が1人であったことから、発表直後から国内外で厳しい批判に晒されている。
 10月4日には副大臣、大臣政務官が決定した。副大臣は、自民党の佐藤ゆかり総務副大臣、あべ俊子外務副大臣、高階恵美子厚生労働副大臣、永岡桂子文部科学副大臣と、公明党の浮島智子文部科学副大臣の5人で、政務官は鈴木貴子防衛大臣政務官のみだった。
 女性割合は、大臣が20人中1人の5%で、副大臣は25人中5人の20%、大臣政務官は27人中1人の3.7%で、いずれも政府が目指す女性割合30%とは程遠い状況だ。
 男女共同参画担当を兼務する片山大臣は、「慰安婦」問題で、女性差別撤廃委員会や委員を激しく攻撃してきた。
 日本政府審査直後の2016年3月の参議院外交防衛委員会では、「国連女子差別撤廃委員会で外務省の杉山(晋軸)外審(外務審議官)、非常に頑張って、20万人の人数の部分、あるいは『性奴隷』という表現は不適切であるとしっかり発言をしてくださった」などと持ち上げた一方で、「日本から(林陽子)委員長が選出されているが、林さんという弁護士は、かつて女性国際戦犯法廷の日本側代表だった松井やより氏等々の後継に当たる方で、非常に強いご主張を持たれた方であることは間違いないという客観的な評価がある」などと発言したことがある。

【インフォメーション】

◆10月19日(金)10:30~12:00
▼ジェンダーとメディア表現「CMから男女の描かれ方を考える」
▼講師:梅田悟司、鈴木円香、武田砂鉄、haru.、治部れんげ、佐藤響子各氏
▼会場:横浜市立大学金沢八景キャンパス(京浜急行金沢八景駅)
▼受講料:無料
▼主催:横浜市立大学 TEL・045-787-8930 Mail・exten@yokohama-cu.ac.jp