読者会から
2021年07月30日|カテゴリー:読者会から
噴火湾読者会
8月7日(土)14時~、室蘭市水元町27-1Y棟集合。7月の参加は5人。行政からのワクチン情報が少なすぎることに怒りの声。1335号のQ&Aと想田和弘「風速計」は示唆に富む。でもまだ足りない気分。『朝日新聞』のオリパラ中止社説に編集デスクが噛みついた話は、社内統一より闊達な議論を支持。本誌誌面での社内論争も見ものと期待。1334号の「被ばく労働」は充実の特集。誰かに犠牲を強いるシステムは、その制度設計が悪魔的。放射能もミサイル基地も技能実習生も、すべてに善意の搾取が見える。そういう犠牲を押しつけた上でのわが生活か、と恥じ入るばかり。やんばるの森の不自然な自然遺産化。室蘭には処理名目で放射能付きPCBを運び入れる魂胆。政府の、国民を守らんぞ宣言か。許さんぞ。 問合せ(080・4320・3521 qze17450@nifty.com 冨盛)
みやぎ読者会
8月7日(土)19時~20時45分、仙台市市民活動サポートセンター(青葉区一番町4-1-3)。会場費200円。▼1335号、辻元清美「選挙に行かない10%が野党に投票したら政権交代」期待したいが、東京都議選結果を見ると未だ無理。政権時の総括、連合依存からの脱却、市民中心の政治を目指すべき▼地方での有観客開催、夜の臨時便で、東京五輪感染リスクは全国規模で高まる危険▼高齢者を予約で翻弄し、確保数不十分ななかでの職域接種奨励など、ずさんで悪質なワクチン行政▼『政府は嘘を必ずつく』という堤未果の本があるが、明らかな嘘を平気で頻繁につく菅政権のモラルハザード▼当会参加者の佐藤昌明さんの投書(1330号)と新刊書(1333号56ページ)が掲載され、うれしい報告ができました。問合せ(090・2023・5155里見)
千葉読者会
8月8日(日)15時~、船橋市高根台公民館3階第2集会室(新京成「高根公団駅」北口2分)。会場費として150円程度。8月例会では、東京五輪の強行が新型コロナ第5波の深刻な命の危機をもたらしたことを検証するとともに、多彩な候補が出てきている横浜市長選挙が「経済成長至上主義」に与える影響等について話し合いたいと思います。また、本誌直近4冊に取り上げられた話題も自由に論じあいたいと思います。定期購読者以外の方も気楽に参加してください。問合せ(04・7103・2721大竹)
ありらん文庫読者会
8月は未定です。ありらん文庫資料室(福岡市中央区梅光園2-23-16東洋企画ビル2階)。7月は13人の参加。「植村裁判ニュース」を参加者に配布する関係で、ぜひ本誌連載、植村隆「ヒラ社長が行く」を取り上げたいと思い、1334号と1335号の「グランドパレス営業終了『金大中事件』の記憶(上・下)」を選びました。若い方の中にはこの事件そのものを知らない方もいて、時の流れを感じました。いろいろな意見の中で私が一番ハッとしたのは、「植村さんはなぜこのルポを書いたのか」という発言でした。同席していた神戸輝夫大分大学名誉教授はそれに対し「ここには『真相を究明することは歴史への責任だ。謎多き事件はいまもなお終わっていない』とある。植村さんは自分の裁判も同様に考えておられるのではないか」と発言されました。如何でしょうか? 植村さんにどこかで回答をお寄せいただきたいものです。問合せ(090・4487・9114森川)
【植村隆より】私のコラムに関心を持っていただき、ありがとうございます。金大中(キム・デジュン)事件の現場のホテルが営業終了する前に現場を見ておこうと思って宿泊し、事件に想いを馳せたのです。朴正熙(パク・チョンヒ)独裁政権を批判して亡命中の韓国の有力野党政治家が韓国中央情報部(KCIA)に拉致され、ソウルに連行されたのです。日本の主権が侵害されただけでなく、被害者の金大中氏の人権が大きく侵害され、生命の危機にも直面しました。しかし、金大中氏の原状回復はなされないまま、日韓間の政治決着で事件はウヤムヤになりました。民主主義国家として極めて恥ずかしい歴史です。それは金大中氏が大統領になっても、ノーベル平和賞を受賞しても、帳消しになるものではありません。決して忘れてはなりませんし、後世にも記憶を引き継いで行かねばならないと思い、あのコラムを書きました。この事件は、人権擁護に力を入れない自民党政権の悪弊の原型だと思います。「植村裁判にも重ねたのではないか」という主旨の神戸輝夫先生のご指摘に、思わず〈鋭いなあ〉とつぶやいてしまいました。そこまで考えて書いたわけではありません。しかし、元日本軍「慰安婦」の方々の名誉を傷つけ、慰安婦問題を報じた記者への人権侵害を放置している自民党政権の現状を見ると、〈根っこは同じだなあ〉と思います。重要なご指摘ありがとうございました。これからも、よろしくおねがいします。