1225号
2019年03月22日
▼日本政府の要人は沖縄での基地の危険性除去や負担軽減といった発言を繰り返している。名護市辺野古での新基地建設も、米軍普天間飛行場の危険性除去のためだという。しかし2017年6月の国会で、稲田朋美防衛大臣(当時)は、「条件が整わなければ(普天間)飛行場は返還されない」とした。基地ができても、普天間飛行場が返還されるとはかぎらないのだ。
南西諸島への危険と負担の押し付けもひどい。16年、与那国島に陸上自衛隊が配備。今年3月末には奄美大島・宮古島に配備される。石垣島では配備の工事が強行されようとしている。岩屋毅防衛相は、南西諸島を「日本の防衛の最前線」と憚らず述べているし、16年の『月刊正論2月号』の座談会で、元海将の伊藤俊幸氏は南西諸島に戦闘機が配備されれば「"不沈空母"にな」ると発言し、元防衛大臣で自民党の小野寺五典氏は、「護衛も要らない」と賛同した。強行される危険な動きに、もっと注視する必要がある。(渡部睦美)
▼神保町"最強の定食屋"と私が勝手に命名している「近江や」のオヤジさんが転んで怪我、すでに4カ月以上休業している。私の胃袋はピンチである。
神保町の交差点から白山通りを北に向かって150メートルの所に通称「キノシタストリート」はある。珈琲の名店「李白」があったところで、通りに面しているのが「キッチングラン」、そして「さぶちゃん」「近江や」と続く木下三兄弟の店だ。「さぶちゃん」は半ちゃんラーメンで有名だったが、昨年、三郎さんが体調を崩し閉店。その前3月には、とんかつ「いもや」も店じまいしている。
「近江や」は東京オリンピックの年に開業。それまでは三兄弟の父親が「漬物屋」を営んでいた。
バイクで毎朝築地で仕入れた魚(特に鯖)を焼いての定食は、ほかの小鉢や季節の漬物、味噌汁(鰹出汁)、近くの老舗「新星食品」の豆腐とが目の前に並ぶと、小確幸(小さいけれどたしかなよろこび)。オヤジさん、リハビリ頑張って下さい。(土井伸一郎)
▼先週号の「本箱」で『サイボーグ時代 リアルとネットが融合する世界でやりたいことを実現する人生の戦略』吉藤オリィ=著(きずな出版)を紹介した。
先日、この本の刊行にともない東京・代官山の蔦屋書店の売り場を一部利用し難病患者の方々が、分身ロボット「OriHime」を遠隔で操作し、書籍を販売する取り組みが実施された。ロボットを活用して書籍を対面で販売するのは、世界初の取り組みとのこと。
この本で提唱している「テクノロジーを駆使した新しい働き方の形」を体験したくて、蔦屋書店を訪れた。この日「OriHime」を遠隔操作している人は、三重県在住の男性。全身の筋肉の自由がきかなくなるALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病を患っている榊浩行さんが「OriHime eye」を使い「眼球だけで描いた絵」のポストカードを販売していた。書店員「OriHime」から丁寧な説明を聞き、共感してこの商品を買った。
「孤独」は消せる。(本田政昭)
▼お客様都合で電気が止まる場合停電でなく送電停止と呼ぶそうです。不本意にも止められてしまった知人は、真っ赤な警告文付き払込票で料金を振り込んで送電を再開してもらったとのこと。
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春といえば、新年度のスタートです。そこで、弊社は「新生活応援キャンペーン」を企画しました。次号、綴じ込みでご案内しますので、奮ってお申し込みください。
なお、先日発売した9条Tシャツですが、注文が殺到し品切れになったため、発送が遅れることをお詫び申し上げます。(原口広矢)