週刊金曜日 編集後記

1429号

▼「兵器の支援要請も大事かもしれないが、せっかく被爆地・広島を訪れているのだから、戦争を終わらせる和平に向けた話し合いをしたほうがいいのでは」。5月21日、G7広島サミットに参加したウクライナのゼレンスキー大統領に、地元・中国放送(RCC)のキャスターが被爆者の声として紹介し、その受け止めを聞いた。

 質問は「大統領に失礼だ」などとツイッターで批判を浴び、新聞労連が6月に開いたシンポジウムでも話題に上った。ジャーナリストの金平茂紀氏は「勇気ある質問」と評価し、「記者への攻撃は今のメディア状況を象徴し、空気を体現している」と憂いた。

 サミットでは軍事支援について話し合われ、核軍縮の「広島ビジョン」は核抑止論を肯定していた。複雑な思いを抱く地元市民は少なくない。一国の代表を礼節をもって受け入れることと、被爆国の記者として質問することは分けて考える必要がある。(平畑玄洋)

▼King&Prince(略してキンプリ)から3人が脱退して1カ月がたった。現在2人のキンプリが始動している。5人の息の合ったパフォーマンスをもう観ることができないのは残念だ。デビュー曲の「シンデレラガール」がミリオンを達成したのは3人の脱退を惜しむ「ティアラ」と呼ばれるファンが押し上げたもの。ちなみに「追いデレラ」運動と呼ばれているらしい。『朝日新聞』の投稿欄で拝見したキンプリのファンだという70代のご夫妻も一役買っているに違いない。そう、「推し活」に年齢性別は関係ないのだ。

 一方で市川猿之助が救急搬送されてから1カ月が過ぎた。出演映画、劇場版『緊急取調室(略してキントリ)THE FINAL』は公開延期になったそうだ。弊社近くの明治座での公演中だっただけに、業務会議の冒頭で話題になった。業務部員を募集しています。本誌を販促し読者を増やすため、力をかしてください。(原口広矢)

▼「週刊金曜日サポーターズ」が4月にスタートしてから、多くの方から貴重なご支援をいただいた。誠にありがとうございます。

 毎月自動決済のマンスリーと1回限りのワンタイム。どちらもネット上のクレジット決済を利用するので、説明がネット寄りになる。

 そこで、「私はネットを使わないのだけど」、「従来の郵便振替はどうしたのか」といったお問い合わせをいただいている。ご安心ください。今まで通り郵便振替もご利用いただけます。電話またはメールsupporters@kinyobi.co.jpまでご請求いただければ、手数料を金曜日が負担する払込用紙をお送りします。また、7月になったら、払込用紙が付いたチラシを全定期購読者にお届けすべく準備中です。

 郵便局備え付けの払込用紙をご利用の場合は、手数料はお客様の負担になります。口座番号は00120―7―72529、名義は(株)金曜日。現金扱いは、別途110円かかります。(円谷英夫)