1464号
2024年03月15日
▼昨年の第2回以降、休眠状態だった「私たちはインボイスに反対します!」シリーズ。確定申告シーズンに入り、覚醒しました。インボイス、頭ではわかっていても、実際に確定申告という作業を前にすると、何がどうなっているのか、何をどうすればいいのかさっぱりわからない、という方、多いのではないでしょうか。そんな悩める方のための今号の特集です。そしておおかたの方には、関係のない特集でもあります。
しかし、自分にはインボイスは関係ない、困っていないという方も、インボイスの導入によってこの先、社会がどんなふうになってしまうのか、神田知宜税理士や阿部伸さんのご指摘をご覧いただければ、容易に想像つくと思います。
そして、国民には申告しろ、納税しろと言うくせに、自分たちは脱税し、さらに納税の意思も見せない政治家を、浦野広明先生が論破してくださいました。税金と私たちのくらし、未来について、考えてみてほしいですね。(渡辺妙子)
▼能登半島地震発生から2カ月を越えた。一般社団法人地域活性化プロジェクト縁GINは、能登半島地震の被災者のために「炊き出し隊」(キッチンカーボランティア団体)を結成し、厳しい生活を送っている被災地の方々に、キッチンカーを送り、1食あたり250円を目安に連日変化に富んだメニューを工夫し、温かい食事を無料提供している。だが、今後も被災地支援を続けていくためには、食材の調達が大きな課題となっている。これまで交通費、燃料費、梱包費など、有志が知恵を出し合ってなんとかやり繰りしてきたが、実情は毎回、持ち出しとなっていることもあり、今後の継続が厳しくなっているという。現在、食材費の確保を目的としたクラウドファンディングを実施している。
◆プラットフォーム CAMPFIRE
◆プロジェクト名 「能登炊き出し隊プロジェクト」
◆公開:2月27日~3月31日
https://camp-fire.jp/projects/view/739738(本田政昭)
▼「要介護度認定を受けケアプランまで作られたのに介護サービスを提供できないと断られた。理由は香害を併発し、香料に反応するから。同じような理由で訴えている相談は非常に多い」「4月から障害者差別解消法に基づく合理的配慮の提供が義務化される。化学物質過敏症も障害の対象となりうる。サービス提供側が利用者の訴えに基づき柔軟仕上げ剤などの使用を控えるのも合理的配慮として必要なこと」(ともに一部抜粋)
2月27日、衆議院予算委員会で高橋ちづ子議員(日本共産党)は、香害を訴えたために介護を断られた人への対応を質問した。本誌2月9日号で香害について執筆した加藤やすこさんは、「政府は化学物質過敏症の原因物質が不明なことを理由に対応を先送りしているが、香害で苦しむのは過敏症の患者だけではない」と話す。
記事では、香害が過敏症を発症させるきっかけとなっていることも紹介。読者からは、ペットの具合が悪くなった原因は香害では?という訴えもあった。(吉田亮子)
▼「いつも鳶に餌やってんだよ」
外房の海岸線を一望に見わたす18階のベランダで、平野悠さんが爽快な表情で言った。千葉・鴨川市内の丘にハイアットかヒルトンかという威容と超豪華な館内設備で佇むそこは、何と老人ホーム。ライブハウス「ロフト」創始者の悠さんが80歳の大台を前に、老後は海を見ながら過ごしたいと入居金6000万円を投じて移住した家へ見学がてら遊びに行った――のは今から1年前のことだ。
老人ホームに泊まるのは初めてだったが、しがない物書き・編集者の私には果たして将来の参考になるのやらと思いつつ、圧倒されっぱなしで帰ってきた次第。だが何と悠さん、それから1年経たぬうちに「飽きた」とそこを退去。東京のロフト壇上で「昔あの女に振られてさあ」とか夜ごと語らう日々に逆戻りしてしまった。近々「お前も出ろ」と招集がかかった私もお供で登壇予定。とある有名ゲストもご一緒なんだとか。詳細は後日告知をば♪(岩本太郎)