週刊金曜日 編集後記

1468号

▼インタビュー取材したとき、著書や色紙にその方のサインをいただくことがあります。本誌3月29日号掲載の『いのちの言の葉 やまゆり園事件・植松聖死刑囚へ生きる意味を問い続けた60通』(春秋社)の著者・最首悟さんは、直筆で「霧が光る」と書いてくれました。その言葉の意味については、最首さんの著書『こんなときだから希望は胸に高鳴ってくる あなたとわたし・わたしとあなたの関係への覚えがき』(くんぷる)に記されています。

 東京・聖路加国際病院名誉院長だった日野原重明さんは「希望と愛を そして上を向いた人生を」、テレビドラマ「渡る世間は鬼ばかり」などで活躍した俳優の赤木春恵さんは「愛ありて今日を生きる」と、共に「愛」の1字が入りました。

 京都在の?わらじ医者?として地域に根ざした診療活動を行なった早川一光さんからは「よろこび を人に」「一期一会」「ただ ひたすらに この道を」など貴重な言葉の数々をいただきました。

 1959年5月に発表された「南国土佐を後にして」。当時、100万枚を超えるヒット曲を歌ったペギー葉山さんのサインは、「夢よ 歌よ 友よ」。「言葉の広場」の5月のテーマは「連休の過ごし方」です。ご投稿をお待ちしています。(秋山晴康)

▼お知らせを2点。物流の「2024年問題」を受けて出版取次会社から本誌納品時間の前倒しを要請されました。これまで水曜日の午後に搬入していたものを午前8時ごろまでに納めてほしいとのこと。ただ、対応するにはトラックを前日から確保することになり費用が発生します。それならば前日の火曜日ではどうかと、取次に打診したところ承認されました。先週の4月5日号から納品日を1日繰り上げていますが、郵便法改正で定期購読の配達日数が繰り下がったことへの対応で、校了日を前倒ししていたからできた事案です。これにより土曜日発売と謳いながら休配日(土曜日)があるため、ほぼ月曜日発売となっていた北海道、青森、秋田、山形、新潟、北陸3県の書店では本誌発売日が金曜日になりました。

 そして来月『増補版 ひとめでわかる のんではいけない薬大事典』を発刊します。自費出版形式を除くと6年ぶりの新刊書籍です。2017年発行の『ひとめでわかる のんではいけない薬大事典』の在庫が僅少になったため、2019年以来の重版を著者に相談したところ修正点が多く、増刷で対応できるものではないということがわかり、最新情報を加え新版化に踏み切りました。2006年発行の『のんではいけない薬』からはじまったシリーズ4弾目です。
(町田明穂)