週刊金曜日 編集後記

1502号

▼突然、がらがらと崩れ始める様相を呈している「年収の壁」。選挙で自民党が劣勢になったおかげでしょうか?(だってもし、いつもみたいに自民党圧勝だったら、こんなに物事スピーディーに動くと思います?)そういう指摘はあまりないようで。でも、もしこれが選挙結果の影響だとしたら、やっぱり選挙って大事だというふうに思いません?

 テレビや新聞の報道では、年収の壁がなくなる、あるいは金額が引き上げられるといくらの減収になるか、ということばかり解説していますが、個人的にはなぜ年収の壁が存在しているのか、そちらの理由が知りたいところ。社会保障の話で出てくる、いわゆる「モデル世帯」も、支える制度があればこそでしょう。

 来年はどんな年になるでしょうか。みなさま、よいお年をお迎えください。(渡辺妙子)

▼帰宅すると友人から封筒が届いていた。開封すると自作のイラストを使ったカードにデコレーションが施されたとてもかわいらしいクリスマスカードだった。

 彼女との普段のやりとりはほとんどがオンライン上だが、疎遠ということはなく、近況などはお互いに知っている。メッセージでクリスマスを祝い合うこともできる。それでも手許にあるカードの重みが大病を乗り越えた彼女の命の重みのようにも思えてことさらに嬉しかった。目で楽しむだけでなく、触れて感じることができる視覚プラス1の悦び。

 はがき1枚85円という郵便料金の大幅値上げで年賀状は今年限りにしようかと思案していたが、カードをきっかけに昨年受け取った時の嬉しさを思い出せたから、そんなに手の込んだものではないけれど、もう少し続けてみようかと思い直した。(志水邦江)

▼週末などには「つくりおき」できる料理をします。先日は「玉ねぎキムチ」を作りました。1:くし形に切った玉ねぎを塩水に40分漬ける、2:上新粉を水で溶いて火に掛けてとろみをつけ、みじん切りのニンジンとニラを入れる、3:それに唐辛子粉と蜂蜜、カナリエキス、ショウガとニンニクをおろして加える、4:水洗いした後、しっかり水切りした玉ねぎと混ぜる、5:常温で1日置いて発酵したら冷蔵庫で保存するだけ。最近はネット上に各種レシピがあるので、分量を調べるのも簡単になりました。

 秋まきのつるなしインゲンがベランダで収穫時期を迎えているので、ごま和えなどにしたいと思っています。料理の写真などは、X(旧ツイッター)やフェイスブック、インスタグラムなどに掲載しています。いずれもアカウント名は実名ですので、お時間がある方はご笑覧ください。(伊田浩之)